つきまろでんせつ うきまろのゆめ-42020年10月31日 18:08

10月も終わりそうです。
釣りブームとやらをよそに、釣りらしい釣りをしていないです。
日中は、とても暖かくなり、朝夕はかなり肌寒いです。
たまには、のんびりと釣りでもしたいものです。
朝、今年もサワガニが入って来てました。危うく踏むところでした。
気が付いて良かったです。青色型と言うらしいですが、私は専門ではないので解りませんが房総にはこの型がいるそうですね。

青色型1
毎年現れる彼女。
青色型2
既に産卵済みかとおもいますが。

それでは期待されていないその4です。
 ガイド、口金、そして、退化とも言えるFG=フロントグリップなのですが、代わりにCK=ワインディングチェックと呼ばれる樹脂の環がはめてありました。あろうことかそれは、面一には調整されていません。ちょっとこれも酷いといえば酷い部類に入るかもしれませんね。かなりやっつけの仕事です。もはやそれは形式的に入れられているものかと思います。それだけの時間とコストさえ、詰め切っての流れ作業製造なのでしょう。まさかとは思いますが、やはり、大陸での強制労働かそれに近いことが行われているということを想像させてしまいます。我が国では、高校生のバイトだけで製作しても、とてもこの値段ではあり得ないことですから。これを経済格差と呼んでいいのかわかりませんが、いろいろと考えさせられます。

 ちょっと反れましたが、元に戻すと、ガイドは案外簡単に外せただけでなく、TOPガイドは、中心のリングの緩衝として取り付けられている樹脂は熱を入れると直ぐに溶けてしまいました。ジャンクには変わりなさそうです。

ガイドを外す

ガイドをすべてとり外したところ
ハンドル部分のセクション#4の下が#1トップセクションであるが、グラスソリッド(無垢)だった。裁断寸法もまちまちだが嵌合と言われる合わせはとても良かった

リールシートのナットとフード

リールシートの重要なパーツ、フロントナットを取り外す
CKと呼ばれるチェックを先に取り外した

リールシートのフード/ナットは、外した瞬間ばらばらになった

これには少しびっくりしたが自動分解といえばそれまで

分解する

ほぼ取り去った状態

さて、次にブランクを分解します。4本継なので一旦すべてを抜き取る為にバット部分と呼ばれるエンドから抜こうとしますが、ここもコストダウンの為か、あるいは、メンテナンスを最初から無視した仕様なのか解りませんが、エンドバット(竿尻)がはめ殺しになっていて、同じ黄色いEVAプラグ栓をはめ込んで抜けないように接着されていました。これを抜き取るためには、そのEVA栓を破壊して取り去らなければなりません。

更に驚いたことは、ブランクの裁断が全く考えられずにカットされています。あるいは、あえて1.6m1.8mの2つの機種を共通パーツで行うため、そのようなカットになっているとも考えられますが、どう考えても設計自体を、がまかつ社が行ったとは思えません。しかしながらそれは、あくまでも部外者の推察です。そこまで吟味するものがまさかいるとは、思っても見なかったでしょう。

おそらく・・・ですが。何れにしても私は部外者であることには変わりません。

ガイド取り付け再構築

ガイドの再構築

さて次の作業は、ガイドの再構築です。オリジナルの位置を確保するのは、接着箇所のガイドのみです。当然ガイド数は、前述した通り、不足していると判断して増やして行きます。

フロントグリップ部分には、昔解体したバスロッドのパーツを再利用しました。もう20年以上眠ってホコリを被っていたものを掃除しなおします。コルク部分は、そのまま放置してあったので、汚れを落とす前にサンドペーパーの400番、600番、800番、1000番と磨いていきます。これのネジ切りと合うのかどうか疑問でしたが、それはねじ切りのピッチとサイズほぼ合っていました。オリジナルのパーツのコピーをしたものではないかと思われますが、それは他のものでも多くあることなのかもしれませんね。ネジを一杯まで締めきってみましたが、どうやらFGはかなり長めの様です。また、ブランク径とFGのブランクの太さと全く合いませんでしたのでFG側の内径を拡げ調整します。次にリールをセットして確認してみます。やはりFGがかなり長いので、5㎜程先をカットして調整してみます。それでも少し長いので更に3㎜ほどカットし、再び削って成形します。何度かこれを繰り返すといい感じまでになりました。

この塩梅でFGカット作業は終了です。フロントグリップがあるとやはり少し違ってきますね。さて次はというと、付着した残りのエポキシボンドを磨いて取り去って行く作業です。まず、ブランクに傷がつかない様にマスキングテープで保護します。綺麗に取り去って、さあ、マスキングテープを外しにかかります。それはいつも行う修理工程では良くある工程です。

いつも通り何気なく剥がして行くと、なんとここで問題が発生します。マスキングテープを剥がすと、一緒にこの竿の顔であるうきまろキャラの姿とロゴの一部が一緒に剥がれたではないですか・・・・・・。しばしの呆然です。しばし溜息・・・・です。気合いの息吹も台無しになってきました。折角の息吹での心身統一もあっさり崩れ去りました。うぅ・・・・・・。

うきまろのかお

こちらは、まだそのゆるキャラ、うきまろが張りつけてある状態
ロゴ部分は、ラップで包まれている

最低限の配慮が見受けられる



誰も期待しないままその5へつづく