つきまろでんせつ うきまろのゆめ―3 ― 2020年10月25日 16:56
分解
壊すのではない、それは分解である。
さて千葉真一総帥の息吹で精神を統一してから、分解を試みることにしました。3度ほど息吹を繰り返して心を統一するとします。
結束バンドのみで止められているロッドとリールを外すところからスタートです。気合いを入れての取り外しです。鋏を持つ手が震えます。(うそ)
一応セットすることは、普通に出来ました。(あたりまえ)次は、パーツの確認です。パーツは、いわゆるノーネーム品みたいです。もっと崩していうところのパチモンです。次に、竿を伸ばしてみました。ガタと呼ばれる合わせ部分のガタつきはありません。これには感心しました。多くのジャンク品竿には、この合わせがガタガタであったりします。それは、国産であっても未だにあるものが存在します。これは、人間の感覚の方がまだまだ研ぎ澄まされているようです。このガタツキに悩まされること25年以上。修行時代からの悩みです。それは、テニス肘と言うおまけを連れてきてくれます。大そうなお土産です。しかも重くてとても辛い。それは、明日への釣さえままなりません。
元ガイド=ストリップガイドは、斜めに接着されていた。
もともとそれぞれの内径外径サイズがあってはいないように感じた大変残念な部分でもある
続いて震える手で(うそ)ラインを通してみます。既に怪しい香りがします。案の定、そのガイド設定は、ちゃんとしているとはとても思えません。曲げてみると、ラインはブランクを擦るというよりも既に下になっていました。
想定内でしたので、絶句はしません。がしかしこれは、堪りません。しかも接着が傾いています。わあぁ・・・・・。それでも釣りができない訳でもありません。100歩譲っても合格とは言え難いですが、価格相応と言えばそうでしょう。数々の指摘はあるにせよ、まあ、なんとかなるかもしれない程度です。この部分には、人件費の多くがかかるところでもありますので、もう少し見直しても良い気がしました。
さて今度は、分解していきましょう。
まずこのガイドから外していきましょうか。熱をどれだけいれると外れるのか、その接着は、十中八九エポキシボンドだと思うのですが、その接着剤の性能もさることながら、接着の仕方、ガイドとその元であるブランクと呼ばれる素材とのクリアランスにもよるかと思います。どうやらこの斜め接着からするとクリアランスはその斜めになるほど、明らかにありそうです。少し遠目からその火の側面から近づけていきます。そうすると直ぐに煙がでます。そう、エポキシ樹脂に熱が入り劣化した瞬間です。その瞬間にすぐ火を離して様子をみながら捻じらすに、できるだけブランクに負担がかからないように取り外します。そうすると、あっさりと外れました。これは、想像以上に緩い接着だと思いました。
こんなことも動画にすれば簡単なのですがね。しかもそのインパクトも活字の何倍、何十倍、いや何百倍それ以上なのでしょうか。打ち込んでいたらそう思えてきました。それも当たり前といえば、当たり前なのでしょうけれど。
竿元のセクションは、口金のみです。それも外しましょう。口金の接着もかなりクリアランスがあります。続いて、接着してある2番竿口のガイドも外してゆきます。最後にTOPガイドと呼ばれる先端のガイド外しです。気が付いたことは、やはり思ったとおり、#1番穂先と呼ばれる竿先は、グラスソリッド(無垢)でした。それは、子供が容易に竿先を折らないための配慮だと思います。そこは、キッズ、ファミリーユーザーへの配慮と思います。多分に漏れず、海外のキッズモデルもソリッドタイプの穂先が基本となっていると思います。穂先は、一番折れやすいですからね。当然の対処と言えば、そうですね。
うきまろスペック
流石業界でも老舗一流と呼ばれるほどのことはあるかもしれない。
スペックと材料の構成とそのうきまろリールのスペックまで記載されている。裏台紙とはいえ、必要なことがぎゅっと凝縮されて記載されている。
ジャンクパーツ
ガイド及び他パーツは、すべてノーネームのものである。当たり前と言えば当たり前なのかな