BLACK DRUM IN NJ-06(00)-52017年10月31日 16:34

その5
クロ―カー

これが東海岸に生息するクローカー。日本に居るシログチに良く似ているが別種である。いわばアメリカイシモチ?なのか?
さほど遠投せずとも釣れる。美味し魚らしい。
そして、バケツに入れていた隣の親子は、それがいっぱいになると帰っていった。

親子で釣りとは、また健全な時間であるとも思えた。
ここは世界共通な普通にある、小さな幸せなのかもしれない。

その後NJの韓国料理屋さんで、焼き肉を食べた際、このクロ―カーの丸揚げを食した。
確かに、白身で淡泊、日本ではシログチに近い味だった。
美味しい。

初日
終わりよければすべてよし
なんて言葉もあったかな
ただし、これは良ければの話と言う事になる

 高速で何時間も走った後、時間があると言う事で、立ち寄ったタックルショップで“クローカー釣をしたいのだけれど、何処ですればいい?”
などと友人が聞いてみるが、なんともそう簡単には教えてはくれないのではないかと思ったが、それなりに親切に教えてくれた。
勿論、餌はブラッドワームを30ドル位購入したが、昨今の日本ではそう詳しくは教えてくれない方が多いのかもしれない。
 そこは、懐の深さと言うかアメリカの限りないと思ってしまう、フィールドの多さとポイントの多さの現れなのかと思った。
そうあくせくせずとも、魚影はすこぶる濃い。
 流石に何処にでも大漁という訳にはいかないが、そのフォールドの豊かさは日本ではあまりない。

16時がチャーター集合時間なので午後までゆったりと釣をしたが、何ともこのクローカーのリグは大ざっぱではあるがそれでも針掛かりする。
隣の親子などはバケツ一杯に30㎝前後のクローカーが入っていた。
所謂イレグイである。

 移動して、さて本番初日。
潮を選んで挑むチャーターであったが、まさかのボーズとなってしまった。
これには、流石のCapt. Bobも困まった顔をしていた。
それらしきアタリはあったものの、全くのボーズで外道のDogfish(サメ)に齧られた程度だった。
キャプテンの話によれば、このサメは美味しいそうである。
(どちらかと言うと食用にされるホシザメに近い。)
期待はいつも大きいゆえにその落胆も大きいが、何故か前向きだった。

 その夜は、釣りに似つかわしくない、リゾート風のホテルに泊まった。
友人の話では、いわゆるモーテルや民宿や日本で言う船宿は近くに存在していないと言う事だった。
その日は良く寝られたかどうかは、全く覚えていないが往々にして私は、床が変わると寝られないタイプである事からきっと数時間眠った程度だったと思う。
 この町は、NYNJのそれとは全く異なり、とても美しかった。
とても落ち着いていて、日本人でも快適に思えた。
 あのゴミ臭さにいささか滅入ってしまう、NYのチャイナタウンのストリートやゴミがあらゆるところに散在するNJの街とは少し異なっていた。
美しいアメリカ東海岸と言う言葉がそのままに思えた。 


 眼覚めの朝食は、ビュッフェスタイルで、果物が沢山盛られていた。
この果物達に罪はないのだが、どうしてこうも味が薄く、香りがないのか、スイカとメロンには手が出ない。
それでも野菜代わりになると思って口に入れるが、とても美味しいとは言えなかった。
これは毎度の事である。
野菜も何故だろう。
味が無い。
不思議なのはそれだけでは無かった。
卵に味がないのはなんでだろう。

 その日の昼食は、Mマークの世界最大ファーストフード店がお決まりのパターンであった。
これまた、飽きのこないと言う言葉の反対で全く持ってすぐに飽きてしまう。
いくら、ソフトドリンクフリーと言ってもあの1000mlサイズかどうかも忘れたが、おばけサイズのカップを何杯でもと言われても全く気が進まない。
固形物が食べたい。
しかも新鮮な野菜が。
 と言う事でMにて、サラダセットなるほぼ草のものとドリンクのセットにした。
ドレッシングとチーズ味しかしなかった。
それでも不快になるのも面白くはないので楽しむしか方法はない。
なんと言っても世界一を誇る超先進大国らしいから。
味覚だけはこの国では退化しているのではないかと思った程である。
なかでもジャンクフードと揶揄されるMは、それでもある一定のレベ
ルの安定したものを提供している。

(安定と言う言葉には、高い安定と、低い安定と様々であるので、そこは個々人にお任せ致します。)

その6へつづく



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