つきまろでんせつ うきまろのゆめ‐92020年11月22日 17:54

 今年の11月連休は、いろいろと曰く付きになってしまいましたが、房総への旅行客は絶えることがないほどのごった返しでした。日ごろ、人が殆ど歩いていなくなってしまった地元の街も今日は異常に多かったです。キャンプ場もいっぱいでした。デイキャンプとイベントが行われていたようです。
これが、密なのかどうなのか私には判りませんが。
そんな、現状ですが、いったいどうなっていくのでしょうか。先は誰も判りません。
さて、その9へと突入します。

DAIWAファントン200

なんとも今からは考えられないことが書いてある
こうなるには、諸事情があったことだろう

ファントン2002

カバーを外したところ
この頃は、まだ大口フロンドカバーは採用されていない
フロントカバーは、マチックの匂いがするが

現実は、古いグリスの匂いしかしない

ファントン2003

後方のプッシュボタンを押したところ

この位置でラインがひっかからないようにしている

ファントンギア

ギアボックスギリギリのメインギア

基本構造は、この頃からほぼ同じだが、ボックスギリギリギアである。

ギアボックス2

アルミダイキャスト製とはいえ、なかなかの重量感である

 

ZEBCO2021

少年がかつて抱いた夢は、舶来品の中に存在していたように思える

ZEBCO202USA

アメリカ製の刻印がきっかりとその堂々たる場所に

 恐らく、スピンキャストリールの大口フロントカバーという大口径のフロントカバーの製品を発売したのはダイワ精工ではないかと思います。当時王道中の王道と呼ばれるZEBCO社には、採用されていませんでした。もちろんあの名品ABU社にも採用されていませんでした。(それは505系のアンダースピンというタイプのリールとは違います。)

それぞれのフロントカバーを外す

それぞれ、フロントカバーのライン放出口の大きさが違う
理屈から言うとダイワ精工が一番大きいのだが、なぜこれを他社が採用していないのかは定かではない。キャスティングコントロールと言う点を主眼に置くと、大口にはならないという意見もあるが。

 

 このうきまろリールは、その内径が多少大き目になっています。またこの部分だけステンレスを採用しているように思われます。それが功を期したかどうかは何ともいえませんが、思ったより良くルアーが飛んで行きます。もちろんロッドにSIC リングを搭載したガイドということが影響しているのは間違いありませんが、それにしてもセットもんのおもちゃに近いリールであっても、釣りになる飛距離が出るということは、私の想像以上です。また、錘の適合値まで記されていて、丁度5/8ozの約18gは、竿にきっちりと乗ってきてとても投げやすいです。適度な硬さです。狭いポイントもきっちりと投げることが可能です。なかなか優秀な竿になりました。この釣りに関しては、そう高速で巻くことはしないので、いつもどおりアクションも可能です。リールとブランクは及第点と思います。

着水後。
 竿先をツンツンと揺らすと疑似餌はお尻を振っている様子です。なかなか軽快、とまではいきませんが、問題のない釣りができていることに少しの安心感も出てきました。ただし、河川の本流、支流での上流に投げて、下流に引いてくるというスタンダードなコースは少し苦手なようです。全くリールが追いつきません。ここは流れを横切らせるクロスキャストというパターンか、流れに逆らってルアーを操作するダウンクロスキャストに絞り込んでの釣になります。河川では単純な流れだけではなく、反転流やその流れ方や落差、支流との合流によって案外複雑なものです。魚は基本的に正の走流性をキープしているもので、流れに対して頭を向けています。そういう意味でもダウンクロスキャストから逆引きというパターンは、極自然な餌の流れとはいかないと思います。ただし、遊泳力を持った餌が流れに逆らってそれこそ姿勢をキープしているのをしばしば目撃するかもしれません。そのイメージで疑似餌を動かしてみるとドンピシャな場合も多々あり、あなたやあなたのお子さんと感動を得ることになるかもしれません。いやきっと感動を得る事ができるでしょう。私が子供だった時と同じように。このコンタクトの瞬間は、きっとあなたのお子さんを魅了することでしょう。

 

 単独釣行というのは、子供の頃からあまり好きではないものの、一人で夕方の1時間程度の遊びではそうなりがちです。それは、自分の都合だけというメリットを生かすとなれば必然になってきます。よって、ヒットした瞬間を多角度から撮影してくれる人はいませんので、その様子の画像がないのが少しだけ?残念でもあります。それも致し方ないところです。

 キャストを繰り返すと、ダウンクロスでコースを通すとバン!と水飛沫を上げてヤツが出てきました。いつもそれは、ハラハラ、ドキドキです。生命感があり、そこに間違いなく、対象魚がいることがわかります。集中力も加算されていきますが、リールの表情は、常に笑顔で気が抜けそうです。疑似餌は、ポコポコという心地よいサウンドを放ちながら、いつものスピードで巻いてきます。やはりこのリールでは多少忙しくなります。最も忙しくなるのは、回収時です。かなりの高速で巻き上げるつもりでハンドルをくるくると素早く巻いても、その元々のギア比がかなり低速なので案外手元は、忙しいものです。テニス肘を患う私にはあまり良くありません。

数度程同じところへ投げて同じコースを引いてきますが、もうヤツは出てきません。残念ではありますが、それは良くあることです。反応がないので、諦めて、少し移動します。

移動後、同じくダウンクロスキャストで誘いを入れていきます。一投目で反応がありました。水面がざわついて動きます。ヤツです。すかさず回収して、もう一度そこに投げています。疑似餌は、良いところに落ちました。そこで竿先を操作して動きを与えます。出てきました。今度は、追ってきます。しかし、針がかりしません。

 大きく息を吐いて、少し間を置いてから再びキャストします。ここはオートいぶきです。

今度も良いところへ落ちました。アクションをかけていきます。小さく波紋がでました。“頼む、かかってくれ”という気持ちとは裏腹に、彼はもう水面を割って出てくることはありませんでした。この釣りは、そんなことも多いです。

 

 気を持ち直して移動することにします。

その10へとぐいぐいいきます。

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