楽園の終焉-小楽園の幸福2011-132020年09月20日 17:58

 9月も20日を過ぎ、シルバーウィークとか。蒸し暑かったり、急激に気温が下がったりと体調もなかなかだと思います。暫く閑散としていた、我が寂れた昭和の銘観光地も今日は多くの県外ナンバーが訪れています。経済と両立と政府が申してから、なんとなく過ぎ去る日です。
 その連休前に、所用で清水まで行ってきました。三保の松原は目前ですが、そこへは行くこともなく、諸事情で三保の松原温泉天女の湯へに行くことになりました。ほぼ貸し切りでしたが、何とも昭和の佇まいが憎めません。末っ子と2人で露天風呂自動貸し切りはなかなか贅沢です。そして、天然温泉には間違いなく、とても良い湯でした。僅か60分程度でしたが、疲れにはとてもいい感じの温泉でした。そして昭和の修学旅行を思い出しました。作りはとても古いですが、なぜかまた行きたくなりました。お近くに寄った際は、日帰り温泉だけでも堪能されては如何でしょうか。きっと昭和に戻れますよ。
三保園ホテル


 さてその13になります。

-FISH NAVI の向こうから-by名人

レンボンガンを望む

フィッシングは全般的に、予め計画しても自然が相手なだけにツアー当日にならないとどんな結果になるか予想がつきません。

ただ、シーズン、潮、最近の状況、どんなルアーでヒットしたかなど、私(フィッシュナビ)が持っている情報をツアーのお客さんに提供するのは当然の事、そしてツアーからご帰国されたお客さんからHOTな情報を頂き、それをまた次に行くお客様に提供する・・・、日々めまぐるしく変化する自然に少しでも対応すべく、それを日々更新して行く。

それを可能にするのはツアーにご参加頂くお客様あっての事です。

そんな大切なつながりで成り立っているのだなと改めて実感・感謝し、特に渡航者数の多いバリ島はそれをより一層感じさせてくれます。
10月ぐらいから雨季(釣りとしてはシーズン)に入り、既に3組のお客様たちがチャレンジし、皆さん見事ファーストGTをここバリ島で飾って頂きました。そこまでに至るプロセスは皆さんそれぞれですが、生まれて初めて取った1本!どんなサイズであろうとも嬉しくてなりません。

絶景の名場所

そんな幸先の良いスタートをそのまま持っていきたいと願い、11月上旬、遂に4組目として私たちの番がきました。

 今年のメンバーは、H様、T様、I様、そして引率で私(八)が入り計4名のツアーとなりました。
ツアー中は、気まぐれな大自然を相手に、皆さん試行錯誤しながら最終的には9本のGTにめぐり合う事ができました。
苦しい状況でも頑張って出して頂き本当にありがとうございました。

今回のツアーは、GTキャスティングしたり、泳がせしたり、餌釣(おかず釣り)したり、釣った魚で宴会したり、釣具屋巡りをしたり、観光したり・・・・、「釣り好な方」、「魚好な方」 にとって楽しめる内容を計画しておりました。
アフターフィッシングとして釣人を最大限に楽しませてくれるのは、やはり釣った魚での宴会ですね。
そしてこの宴会の主役になるのが、ここバリ島でジギングをすると必ずと言っていいほど良く釣れるのが“オオクチハマダイ”。
あの高級魚オナガの近種で見かけは全身が真っ赤なので「金魚」と呼ばれローカルでは親しまれております(誰が教えんだか・・・)。
「キャスティングでGTがダメな時のコイツがいるさ!」と言ってもいいぐらい、多くのお客さんを喜ばせてくれる魚で、釣れるサイズは約1m(重さ10キロ以上)。

脂が乗り身もプルンプルンで、揚げ物、刺身、塩焼き、アラ汁、何をやってもパーフェクトな魚です。これを1本釣ってしまえば、フルコースができて盛り上がること間違いなし!と私の中ではシナリオが出来ていたのですが、あえて狙おうとするとなかなか釣れない(結局釣れなかった)。
本来なら戦力外通告されそうな私ですが、皆さんGTフィッシングの合間にコツコツ頑張って釣って頂き、ヒメダイ(オゴ)、大カサゴ(ウッカリカサゴ)を見事キャッチ!

 今回の釣行は、「4日間フィッシング」+「1日の観光」+「1日ジュクンフィッシング(番外編)」と体育会系合宿のようなヘビースケジュール(汗)で頑張ります。
バリ島でのGTフィッシングはバリ本島周辺でなく、本島(ベノア港)から船を40分走らせたヌサペニダ(レンボガン・チュニガン・ペニダ島の総称)周辺を丹念に探りますが、それらのポイントは大きく分けて4つに分けられます。

【ダラダラポイント】
レンボガン島北部、一見緩やかな海域に見えがちですが、下降流と上昇流が入組み、大小様々なGTが回遊するポイント。

【パトロール岩】
ペニダ島西端部、この岩の周りに縄張りをもった大型GTが単独でグルグル回遊し一発大物狙いのポイント。

【ドーナツ岩】

ペニダ島南西部、見渡す限り断崖絶壁で景観も荒々しい、海中から大きな岩が突出している名ポイント。

【バトゥアバ】
ペニダ島東端部、2つの岩が目印。超がつくほどの激流ポイントでバリ島フィッシングを代表する一級ポイント。

一度バリ島フィッシングを経験するとポイントは網羅できてしまうほど少ないのが特徴ですが、潮が複雑に入組み、同じ場所でも時間帯によって全く違う顔をみせます。
全ての「良し悪し」を決めるのは、このめまぐるしく変化する「海流」であり、釣人を喜ばせたり泣かせたりするのもこの「海流」なのです。

そしてツアー初日、今回の釣行で記念すべき1番目のポイントは「パトロール岩」!ここには縄張をもった大きなGTが単独でウロウロするポイントで単発ながらも出ると大きいのが特徴。
このポイントで記録更新したお客様は数知れません。
  まずポイント付近につくとエンジンをニュートラル(もしくは切る)にし、船体を流れにまかせ徐々にポイントに近づきます。
キャスティング圏内に入ると順々にルアーが投入され、いつ誰に出てもおかしくない状況でドキドキしながら見守る私・・・・、そんなルアーが流芯に差し掛かった瞬間、大きな水柱が立ちとドラグ音が「ジー・・・・」響き渡る。
 周りを見ると釣竿師さんが竿を曲げている、巻いては出されるといった攻防を繰り返しこの激流から姿を見せたのは30kgオーバーのロウニンアジでした。
やはりこのサイズになると、風格、顎の分厚さ、鰭やゼイゴの節々が大きく、まさにロウニンアジという名に相応しい魚体。
わずか数投で出して頂き、ツアーのモチベーションを上げる最高の1本となりました(Hさんありがとうございました)!その後はIさんにバイトが続くも、どうも食いが渋いのか?うまくノッてくれず初日はこの1本で終了。


 ツアー前半は大雨が降り続き、気温も水温も低く、そんな状況を引きずった2日目はこの世の終わりかと思わせるほど、全く生命反応がなく何も出なく終了(怯)。
「こうなったら八がGTの役になって竿を曲げてもらうしかないね」と・・・・、冗談?もちらほら、何とかせねばと神に願う。

ツアー後半、フィッシング3日目に入ると快晴で気温も水温も高くイケそうな雰因気。
GTメインでそのままバトゥアバに直行し早速開始。
海況はちょっと荒れ気味ながらも海色は良くGTがチェイスしたり、バラクーダがきたり、生命感があふれ状況は明らかに良くなっていた。
 Hさんがミノーにチェンジすると否や30kg級をキャッチし、それを皮切りにTさんも数本追加しバリ島らしい良い日となった。


最終日もこの勢いでバトゥアバに直行したが、昼から大荒れになり撤退。
午後からは西回り(ドーナツ、パトロール、ダラダラポイントへと北上)して、Hさんがパトロール岩でおそらく今ツアー最大であろう大型GTを掛けるが、船の取回しが遅れ、根にやられてラインブレイク(悔)。
最後を締めくくるダラダラポイントでTさんが15~20kgクラスのGTを数本キャッチして終了しました。

 バリ島は本当にクセがあります。
時には優しく、時には厳しく、バリ島の海は多くのお客様を迎えてきました。
そんな気まぐれな状況下でも、皆さんいろいろな方法を駆使して最終的には9本ものGTを出して頂きました。本当にお疲れ様でした。

初めてGTフィッシングをチャレンジされたお客様がGTを掛けた時、たとえ過去に同じサイズの違う魚を掛けた経験があったとしてもGTはそのパワーを凌駕する・・・それがGTフィッシングの最高の魅力であります。
ただ歴史が浅いゆえに、「我こそが~」、「サイズこそが~」と記録を競うことが先走りしてしまい、そのイメージが高い壁となり、とっつきにくいものとなっていた様に思えます。

フィッシュナビではそんな壁を取り払い、「GTフィッシング」について適切な事を学んで頂ければ、多くの方が楽しめるものだと考えております。

計り知れない感動をもたらせてくれるこの釣りを、初めてチャレンジする人、女性、多くの世代がエントリーしやすく、楽しめるようにサポートしております。


 あとはタックルですね。
「GT専用タックル」・・・・これはGTを取るために現代技術が集結した最強タックルである事は間違いありませんが、重々しく体力がない方にとっては投げ続けるのは一苦労です。
ツアーというソフト面だけでなく、道具面においても体力のない方でも使えるものを選択肢として増やさなければいけないと考えております。

そこで、私の大先輩でもある、釣竿工房 “月”が女性向け(体力がない方向け)のライトロッドを開発!
20ポンドラインクラスのロッド(見かけ本来はシイラやライト青物を狙うような竿)で狙うのは何とGT!テストを兼ねてHさんがGTに挑みました。
H
さんは、お客さん一人一人に対して、対象魚、釣り方、経験値・体力・データ(性別・身長・体重・腕の長さ、手の大きさ・体力の有無などの身体的特徴)に応じて、適切なブランクを導き出し、概観や好みのパーツ使用して作上げられます。
その要望は十人十色、一切の妥協を許さず真心を込めて作られた竿は、釣を極めたいと願うお客さんに絶大な支持があり、私もその一人です。

そんなHさんと向かった舞台はバリ島から海路で40分、レンボガン・チュニガン島周辺。この海域は一見緩やかな海域に見えがちですが、下降流と上昇流が入組み、大小様々なGTが回遊するポイント。


 ジュクン(漁などに使うローカル船)を利用し、誰もが経験してない冒険的で新感覚な “超ローカル・フィッシング” をお楽しみ頂きました。
船長もそんな経験はした事ないので、潮目など魚がいそうなポイントを船長に伝えて、「ここだ」と決めたら「OK」と指示しキャスティングをします。
それを繰り返す事4時間・・・・、最後の最後でHさんがGTを見事キャッチ!自分で目星をつけたポイントで、開発したライトタックルでGTを釣った時の喜びもひとしお、W企画成功に導いて頂き本当にありがとうございました。

ボートに乗る

帰り際は、どこか寂しい。

【スケジュール】 バリ本島から日帰りツアー
08:30ご宿泊ホテルお迎え、送迎⇒場船場へ/10:00(予定)、定期船でレンボガン島へ(約40分)⇒到着後、
★2時間フィッシング(前半)/お昼休憩(レンボガン島上陸)/ ★2時間フィッシング(後半)⇒16:00(予定)定期便にてバリ本島へ(約40分)/送迎にてホテルへ17:30着(予定)

弊社フィッシュナビのバリ島フィッシングツアーにおいて、カイザー3号を使うフィッシングに勝るものはありません。
・・・でも、そこまで王道ではなく、もっと安く、誰もが経験してない冒険的なフィッシングにチャレンジしてみたい方もいらっしゃるハズです。
そんな開拓精神あふれたお客様にもってこいのツアーが、ジュクン(漁などに使うローカル船)を利用したキャスティングゲーム。
普段やっているGTフィッシングのポイントと重なりますので、条件が重なれば大きなGTに出会える可能性大!
自分で目星をつけたポイントで、魚を釣った時の喜びもひとしお、新感覚な “超ローカル・フィッシング” をお楽しみ頂けます。



その14ハットリ君の夢の会話へととつづく