楽園の終焉Ⅲ-番外編タリスマン12022年03月18日 16:44

 さて3月も半ば次の更新とおもっていたら、もうこんなに時が流れていました。
 すみません。
 世界を巡る情勢も明るい兆しは少し遠いのか近いのかは全く解りませんが、本当の平和というのは言葉だけ一人歩きしている気もしないでもありません。先の大戦以来戦争を経験していない我が国は、平和ボケと言われて50年以上経つのかと思うと世界ではいまだ武力ですべてを解決しようとする国があることを再認識しました。この時点で私も平和ボケの一人と言われても何も言えないと思いました。まだまだ、武力で制圧しようとする国が1国でもある限り、また核の脅威をチラつかせて脅してくる国がある限りは、武装解除なんていうことはなさそうです。

それでは番外編に入ります。

楽園の終焉Ⅲ-番外編

TICA TALISMAN-TG8000


ルアーとロウニンアジ


END OF PALADICE -SPIN OFF
GT in Bali 2013-TICA TALISMAN-TG


TALISMAN SPOOL1


案外とおしゃれなデザインのスプール
主観的に嫌いではない


洋上のお守り


バリ洋上に映えるお守りタリスマン


洋上のから撮影する


この激流の中でも使用した


 大陸製と言うだけで当時は、格下の更に下に見られる運命だったこのリール。しかしながら、国内市場でも多くの名だたるメーカー品の大半がこの2013年現在、大陸製なのが現状である。それは、自力(自国製)か他力(他国製)かの違いにもとれるが、TICAは元々台湾の会社だったらしい。(1965年創業とかなり歴史は古く2004年にTICA JAPAN が設立されたらしい)


2011撮影時1


2011年購入当時の撮影1(画質も当時のまま)
この頃は、筆者も半信半疑だった


 2004年頃から突如として国内市場にも表れたメーカーえある。

さほど私は、注視はしていなかったが、少しだけ気にはなってはいた。その中でも更に気になった機種は、トーラスと言う名前だった。国内でも売り出されているものの、まだまだ使う気もおきなかった頃だった。
 それから更に数年後には、国内最大級のフィッシングショーにもブースを出すようになった。時代が傾きかけているのかもしれない?とも思えなかったが、それでも年々その期待度は上がっていった。そのピークは、2010年くらいだったようにも思える。

その時、当時の担当と話をする機会があった。

「今、SW大型魚対象魚用に耐えうるスピニングリールを開発中です。」

とのことで、そこは楽しみに待つことにした。

それからまた、少し経ったそんなある日のこと、TALISMANなるリールが突然発売されたのである。TALISMAN=お守りとか魔除けという意味になるらしい。そのスペックは、間違いなく当時の国産高級大型SWクラスのリールに近いものであったが、それを信頼するには無理があったように思えた。(最大ドラグ30)

何せ当時このリールの価格は、定価本体19,800円で売られていたからである。そうなれば、おのずと使ってみたくなる性分ゆえ即予約し購入した。
 発売最初は、異例の順番待ちであったようだ。近年国産メーカーでも順番待ちなんてそう無かったし、業界下降気味の流れだったように思える。そんな状況の中の一瞬ではあったが、当時の注目度は目を引くものがあったのだろう。それだけ異質だった存在である。しかも、これまた異例のシリアルNo入りで高級風な紙箱で型抜きのパッキンも専用に梱包されて、まさに超国産上位機種もびっくり高級品風な感じだった。これには多少なりとも大手2社は、目障りに映ったに違いない。当時は、この価格帯でGTクラスは見当たらない時代だったからである。もちろん、製作しようと思えば彼らにはそれができたのは容易に想像がつく。

それからまた数年後の後期モデルは、スペアスプールが標準装備されて、ハンドルがTバーからラウンドタイプに変更された。また、メインギアはステンレスからブラスに変更された。(らしい)コストや精度の問題だろうか。それと同時に価格も29800円前後と大幅値上げされた。いきなりの1万円のアップである。

当時の担当者曰く、元々19,800円という価格は、お試し価格ということで、本来は29,800円ということらしい。まあそれでも脅威の価格には変わらないのだけれども。

それもつかの間、その事情の詳細は判らないが、国内市場から徐々にその姿を消していった。タリスマンであるのに・・・・・お守りの役目をとっくに終えてしまったのか?いつもの寂しい感じは、その終焉に近いのと吾しかなさそうだった。

 さて、ユーザーが最も気になる使用間だが、トップでのダイビングペンシル、ポッパー釣りに於いては、そうストレスを感じ無かった。それでも、ストライクプロマグナムミノ―フローティング20㎝のリトリーブは、そのリップの抵抗からか若干重たい気がしたが、それはおそらくこの無理やり押し込んだボディの中に入っているギアの大きさもあると思う。なんともこの8000番に至っては、大き目のスプールやローター部分の大きさなのに、実にコンパクトなギアボックスな構成だった。しかも、汎用に近い中途半端なデザインになっている。もっと冴えない部分は、ハンドルキャップが安っぽいプラスチックであったことである。しかし、最初から予備キャップが付いていたのは確信犯なところもあったと思う。


安価なキャップ表


極限のコストダウンなのか安物プラキャップ

(それもサービスのつもりなのかは判らないが)後期モデルに関してもここは変わる事は無かった。(No68 ハンドルスクリューキャップ)そこらへんが安っぽい、あるいは廉価と言われても致し方ないところだと思った。

安価なキャップ2



当時は1個数円にとも言えそうな、かなり汎用的に使っていたとおもわれるプラキャップだが、シルバー塗装が更にちゃちさを増幅させた。ここも金属で仕上げるか、耐久性のあるカーボン樹脂等で仕上げて欲しかったと思った。そこが少し気になり、直接同社日本法人に問い合わせしてみた。その回答は、‟コストカット“の一言だったが、量産であれば金属キャップは不可能ではないし、そうコスト高ではないと思われる。そこは、国内大手メーカーも何時からか樹脂製が大半であることからも、そこまでこのパーツを指摘することもなかろうが、TICA社渾身の高級機種と名乗るならば・・・としてもご理解頂きたい。

また最大ドラグ値は、異例の30㎏と書いてある。もちろん最大なので実用値は、半分以下とみる(理解する)のが正しいと思う。多少オーバースペックに書いてあるのが常かもしれないけれど、実用ドラグはやはり記載した方が良いだろうが、それでも最大値30㎏の半分を実用15㎏としてもそれは、もう脅威のドラグ負荷値である。実際、GTに於いて初期設定7~7.5㎏で最後の締め上げを最大13.5㎏近く絞って竿を絞りこんでみたが、破損個所は無かった。その動きは、今では珍しい湿式のドラグで90年代のDAIWAを彷彿とさせる。ドラグ関係については、及第点であったがその鳴きバネは、遠征から帰って保管後に再びドラグ負荷をかけてスプールを逆転させると即折れた。何とも悲しかったのを覚えている。


その2へつづく

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