1363-シリーズと言う平成の夢 ― 2019年10月30日 09:01
1363-シリーズと言う平成の夢
昭和という超高度成長期の量産ものづくりから、モノが有り余る平成への流れ
2004年の仙人モデルとその15年後(2019)は。
そして飽和の令和と。国力と若者の力は比例するのは言うまでもないかと思うが令和にそれが期待できるのか。
少子高齢化などと言う言葉も他人事に聞こえる我が国の多様性に未来があるのか。
2004年9月当時の撮影のまま。
当時のデジカメは言うまでもないレベルである。
2004年当時のトリプルラップデザイン(2004年撮影)
そのベースは亡き師匠から伝授を受けた。
日本国内に於いて誰もそのような事と技法を持ったビルダーは、知る範囲では見当たらないのが現状だった。
言葉だけの唯一無二はみたけれど。
2004年9月製造の1363-um9p(当時撮影)
2010年4月製造の
1363-um9p(当時の画像)
2010年4月製造の1363-um9p(当時の画像2)
当時はまだ、GUDEBROD社のスレッドがメインだった。
今は、跡形も無く釣り業界から消えていった。
その母体は、まだ(2019)現役企業である。
2019年10月修理で帰ってきた。(2019年10月28日撮影時)
とても綺麗に使って頂いているが、しかしながら、肝心要の富士ガイドSVSG16が破壊されていた。
リングは、とても衝撃に弱い。
今のところ注意して使ってもらうしか方法はない。
どうせ抱くなら大きな夢がいい。
誰も夢を追う事を否定する権利はない。
どう考えるかと言うことすら、大変難しい国家も存在する。
それを口にしただけで、粛清される国も未だ存在するのが実情であろう。
しかしながら、この世界でも類をみない豊かな我が国の現実の多くは、とても無慈悲で、悲惨な事が多いのかと思ったり、そうでなかったりこの先は全く見えていない。
ささやかな釣りの夢と言うことすら、現実に押しつぶされて、消滅してしまう昨今かもしれません。
案外、個々人が持つ課題や難題は、とても多く複雑で多岐にわたるようです。
人生がとても短く、それから睡眠、食事、労働を引くと、かなり余暇に充てられる時間は微々たるものとなり、更に力を入れる趣味となると更に短いのは、多くの先輩が知るところであります。
その微々たる時間さえ、許されないさまざまな現実が押し寄せる。
若い時には、時間があっても金がない。
いざ働く青年ともなると、我が国では時間もない。
いい年になると、お金があっても更に時間がない。
歳を重ねてみると、お金があって、時間があっても、体力がない。
その心=気力さえも奪われがちな人生。
そして、夢半ばで消えてゆくのかと思うととても儚くなる。
心技体が揃う人はそう多くはない。
そしてその心技体にも順番がある。
それは文字どおり、心➔技➔体の順ではあるが、更にそれのバランスが取れていなければならないとなると、そう簡単ではない。
またその時間がとても短い。
守破離となると更にない。
そもそも最初の守る事すらままならない現実であるから致し方ない。
習い事には見習いとあるが、それはとにかくその型を意味が解らなくても理解できなくても言われた通りやるのが守であるからだ。
それができなければその先はないのである。
何もない。
気が付いたら、心も折れて、何もない。
それが、無と言うならそれでよいが、それもない。
ただ過去を悔やむだけにならないようにしたい。
それが極些細な、釣りと言うことであっても。
1363シリーズ平成最後の作品群1(メンテナンス、レストアを含む)
1363シリーズと言えば、月竿流磯竿の代名詞と言えるまで、勝手にその名前だけが拡がって行きました。
2002年から製作を続けてきたこの竿は、職人仕事と人生の苦楽を共にしてきた思い出の竿でもあります。
当時末っ子がまだとても小さい頃で、その彼が大学生になろうとしている年月になりました。
その当時が、小学生であったうちの長男を含めた人が社会人であることからも人の一生ほど短きものはないと感じるようになりました。
それに代わって、かつて私と同じように釣りを良い趣味として嗜んだ旧友達は、諸藩の事情と言うことでしょうか?そんな釣りから手を引いていましました。
その間、多くの釣具メーカーも消えてゆきました。
その中には、既に世の中から名前も出てこないところも多くあります。
そうして時代が変わろうとも、ブランクマテリアルが進化の波に乗って進んでいっても、そのアクションは不変と思います。
そして、魚が急に進化する筈もありません。
すくなくとも有史以来は。
それは、仙人と化した古き良き盟友からも、なんの躊躇もなく出てくる言葉でした。
1363シリーズ平成最後の作品群2(メンテナンス、レストアを含む)
それから一人生過ぎていくと、良く似た竿も出てきました。
創造と製造と実践と言う一人生を食いものにしても、有り余るままに出てくるようです。
時代は、代わり次世代、第三世代までになりましたが、継承と言う言葉はどこかへ行ったかのようでした。
それから更に数年が過ぎてゆきました。
月竿には、それを超えるオリジナルの手技があるのかもしれません。
また、それを否定してしまうことも多くあるかもしれません。
1363シリーズ平成最後の作品群1(メンテナンス、レストアを含む)
1363-um5p 対IGFA20Lbクラス対応のこの竿が正規最後になろうかと思います。
1363-um5pとの相性はとても良い。真実と言う名のリールと共に。
2004年製造以来2019年10月で現役の1363-um9pと盟友
まだ一度も、レストアしたことはない。
変わったとすればこの画質のクォリティ
チビキもこうなればなかなか美しい色彩である。
(画質は落として掲載しています。)
右腕であり続ける事は容易ではない。
定番で怪力のバラフエ。
1403及びその亜種に世代交代へと代替わりしていきます。
月竿は、ビルダーがその製作を辞めるまでは続くでしょう。
多くの次世代アングラーが育つことを祈念しつつ未来を1403へ繋げます。
この先にいた正体はサメだったと言う。
国内では、あまり対象になっていないサメではあるが、外洋性のサメである程度の大きさとなるとかなり気力、体力を消耗する。
むしろ、消耗戦を強いられる事は多くの経験者であれば周知の事実であるが、筆者もその一人である。
勇気は、きっとあなたを裏切らない。
誇り高き月竿求道者に捧げる
祈幸釣
2019年10月30日 月竿