釣行記HOOK UP! -Bluefin 2002 -32017年05月20日 11:56


ヒラマサ
この時、始めてAVETなるリールを使ってみた。
なかなかスムースなドラグに感じた。
ナイロン30Lbでも全く不安を感じなかった。
2002年の夏。

ローカルでの釣り方は、豊富で圧倒的ともいえるフィールドの豊かさと、大きさの上に成り立っている。
ベイトとなるアンチョビー(カタクチイワシ)、サーディン(マイワシ)は絶えず活餌で容易に確保されていて、この容易に確保できるライブベイトの釣方に尽きる。
しかも、一流し毎に活きの良いライブベイトに付け替えると言う、日本では考えられない贅沢極まり無い餌の使い方であるのには多少の驚きを隠せなかった。

では、疑似餌の釣りはと言うとだが
 メタルジグも手返しを優先する時やナブラ打ちなどには使ったりするそうだが、日本式のジギングとは幾分異なり、パターンはキャスト&フォール&ファストリトリーブに尽きる。
勿論底物にはYO-YOなどの釣り方をするが。(因みにジギング専用船というものは今のところアメリカには無いらしい)

ロッドはブルーフィン狙いなら57fまでのスタンダップロッド3080Lbクラスに、2スピードのレバードラグ搭載のコンベンショナルリール(両軸)を基本に、PE及びダクロンの下巻プラスモノフィラメントナイロンを100200yd
 ターミナルタックル(仕掛け)は、ねむり系サークルフックを直結。
リーダーはとらない。
(トップショットと言う、いわばこれがリーダーになるが日本で言うロングリーダーの比ではない。)
ロッドベルトを基本的には使用し、100Lbを越す大物にはハーネス等のスタンダップギアが必要となる。
老若男女タックルのクラスの差はあれども、誰も電動リールは使わない。
 シニアクラスの諸先輩の日系のかたがたも、そのファイト時間差はあれども、30Lbクラスのビンナガやヒラマサをスタンダップで上げていた。
何れの方々もそれをゆっくりと楽しんでおられる様子だった。

 釣はこうでなくてはと思ったりもする。
リールが巻けない年になったら、大物釣など止めれば言いことだと一人勝手に悟る。

魚は何も何十キロもあるものだけが、魚じゃない。
昔の言葉にあるように“鮒に始まり鮒に終わる”ではないだろうか。
これが自然なあり方かも?知れないとおもった。
 さすがにランクルのウインチみたいなリールにボタン(レバー)を押して、ひたすら魚がポッカリ浮く事を期待しながら、その姿を目前に興奮し、何十キロもある魚を前に誇らしげにカメラの前に立つ老人をみて、冷静に観ても異常に滑稽に観えたのは私だけだろうか?
 それにしても、モーターのパワーには恐れ入るばかりである。


道具達