つきまろでんせつ うきまろのゆめ-おまけ15 ― 2021年02月09日 19:00
おまけ
月まろ伝説は、フレッドアーボガスト伝説?
※本編は、月まろ伝説のおまけとして、かなり主観の入ったフレッドアーボガスト社およびジッターバグについて書いたものになります。時代背景や製品の詳細について誤認している部分もあろうかと思いますので詳細は、各自精査してください。また、あまりにもメジャーな会社と疑似餌についてですので現在では膨大なデーターや記事等も多く存在して公開されています。興味を持たれた方はぜひ調べてみてください。楽しい発見があるかもしれません。そんな名品への主観的なものが主体になります。予めご了承ください。
1982年度カタログ
所有が奇蹟に近い
1982年の春だったか、1981年の冬だったかは、うる覚えのことです。恐らく、当時新任の英語の先生にフレッドアーボガストのルアーに同封されているミニカタログを持っていったのがきっかけであることは覚えています。これを訳するには、英語の先生に聞くのが一番と思いました。何故ならもっとも近い英語のエキスパートではないか?という判断からです。それで早速学校へもって行きました。わかりませんか?ということなのだが、当の先生は、いやあ、辞書を片手にしらべないとね。と言う回答だったと記憶しています。そこが最初のつまずきでした。まさかの英語の先生の回答が得られなかったのは。仕方ないので、自分で辞書を引きました。当たり前のことですけれどね。
そこにはなんとも魔法の言葉が掛かれていたようです。そこには、カタログ無償と書いてあったと思います。そこで、中1レベルの英語で封書をだしてみました。所謂エアメール(書簡)と言うやつです。今から思えば何とも古典的な方法ですが、その時代は、それが思いつく唯一の手段だったからです。たいして期待もせずに待つことにしました。果して本当に返事が返ってくるのだろうか?と。その約1か月後、返事が来たのにはとてもびっくりしました。そこには、カタログと注文書まで入っていました。とても嬉しかったのを覚えています。少年には、そのフレッドアーボガスト社は、素晴らしいサービスのある会社であるということがそこで完全に擦りこまれていたように思えます。
恐らくそれは、当時のアーボガスト社担当者かその上司かのいずれか人々の懐の大きさだったのかもしれません。受け取った側にとっては、特に収益に繋がることも恐らくないだろうという極東日本と言う国の少年に期待することもそうなかったと思います。そのことを、いい歳になったおじさんになってもそのことは忘れていません。それから40年経ってみるとその会社ももう買収されてはいますが、微々たる先行投資にはなったのかもしれません。なんせその後いい歳になってもヘビーユーザーの端くれにはなっているのですから。
昨今は、昭和の時代がすべて間違っているかの如く表現されがちですが、私はそう思いません。良いところもたくさんあった筈です。それは私が生まれる戦前にももちろんあったとおもいます。
若者には未来があると思います。若者はその先を開拓していく使命があるからです。その若者に夢を与えるのがその大人の使命でもあると思っています。
いつの日かそのうきまろッドを手にした子供が、未来を切り開く人になったらそれは、幸せなことかもしれません。たとえその会社が買収されたり、形を変えたり、あるいは存在しなくなったとしても・・・・・・・。
1982年当時のカラーチャート
なぜか最下段のカラーがとても気になった
当時の私には、クリア=ゴーストがなぜあるのか理解できなかったが、一方でスパローというスズメカラーには少し驚いた。スズメを喰う魚など想像つかなかったからである
サイズも多彩だった
マスキーって、一体なのだろう?
と思った1982年の夏。その正体を知るのはずっと後のことである
ウィードレスタイプもあったが、これも噂に聞くには、掛かりが悪いと有名だった。ちなみに筆者は一度もこのウェードレスジッタバグなるものを一度も購入したことがない
スミス社が復刻させたジッタースティック3/8oz
品質は、今一な出来で後ろのスクリューがそのままだと全く回らないものも多いが、それを含めてもその価値は捨て難い
日本製ルアーなら完全不良と言われても仕方ないレベルであるがそれも許せるということは既に製品愛が逸脱している気がする
とても太い産卵前とおもわしき個体
ジッタースティックを襲う
ドッグアクションし易いのがこの疑似餌の利点かと思う
ずっしりと重いビックママと櫻の花びらでしょうか
その重量感は2㎏超えに感じた(計測していません)
これもダブルフック搭載だった
元々掛かりが悪いと不評であったジッタースティックであるが、更にかかりは悪い仕様だったそれも今なら許せてしまうのはなぜだろうか
なんとか後方のプロペラを取り除かず使用した
なんとか掛けることができたキャッチ後のショット
なんとも中途半端な出来の疑似餌だったが、それがなんとも捨てがたい気持ちを増幅させる。
それを少しチューンと言う言葉も覚えていいように工夫ができる歳になったからかもしれない。恐らく40年前の私なら不良品としかいや不良とも気が付かなかったであろう。
こちらは、グローブライド社が発売したもの
楽しませてくれた蓄光タイプ、とそのパンダカラーのラトル入り、もう生産されることはないと思うが、これもなかなか楽しいレアなものだった。
オリジナルは、ロングシャンクフックであったが、これはショートシャンクのブロンズフックが付いていた。しかもかなり安物のフックに見えた。そこは少し残念ではある
大陸製とあるが、それでもグローブライドらしい台紙裏
そこは大手釣具メーカーである
パンダを咥える大型のナマズ
トラウト用のクラッシックなランディングネットを使うと悲惨な結果が・・・ヌメリがとれない最悪な状態
つきまろでんせつ うきまろのゆめ-16おまけ ― 2021年02月24日 17:45
かつての伝説?
この疑似餌は、伝説なのか?
JAPAN SPECIAL 日本限定カラー
これだけジャパンスペシャルがあると壮観であるのは私だけだろうか。海外には決してないこのカラーリングは、とても楽しいものだったが今後そんなこともないのかと思うと、少し寂しくもある
こんな多彩なカラーが出てくることも2度とないのだろうか
そうと思うと・・かなり・・寂しくもあるけれど、それも時代の流れかと思う
大英帝国さえ餌になるのか?
かつての大国をも襲う日本の大和魂
こちらは、現行でもあるオリジナルカラー
BAZZ PLUG(右下2段)でもトライしてみたが、圧倒的かつ絶望的なフッキングしなさに愕然としたが、もちろん対策はあるだろうけれど・・。あとシャフトがすぐに曲がってしまうのもこの釣りにはあまり向かないのかもしれない
夕マズメに出た06フロッグホワイトベリーでの1本
クラッシックカラーの一つである
ジョイントでトライする
ロストは、圧倒的にジョイントが多かったのだが水深ギリギリのところを引くとよく根が掛かりした
浅瀬では、オリジナルの方が向いているようだ
真夏の1本は、ジョイント07フロッグイエローベリー
これもクラッシックカラーと思う
この釣りにはまさにその色は人間の視覚に訴えるのみ
彼らには、関係ない
かつての名機ABU MATIC セミモダンモデルの170iと並ぶ60㎝オーバー
一度きりしかない、黄金ナマズ
背中が黄色っぽいナマズで腹が黒いとても珍しい個体だった
春先の1本だったが、まさに春の夢のごとし
これもおそらく何度かあるだとうと思ったが、以降アルビノっぽい個体は、ブチ色の数本以外一度も釣れなかった
あろうことか、その画像も紛失してしまった
探し出した挙句この3画像だけである
今でも悔やまれる
しかし何度みても面白いお腹と背中が反対にみえる
とても面白い個体だった
なぜかジッターバグ特集になってしまったが
どのカラーでも関係なく、バイトした
当然ながら、そのカラーバリエーションで人間の方が釣られてしまう
OFT社特注のJITTERBUG
ジョイントタイプでダブルフックであったが、これは更に掛かりが悪かった
何度もバイトに持ち込んだが、針がかりは問題であった
なんとかフックを換えてのキャッチ
フックは、バーブレスのトレブルに換えたが、やっと掛かった
筆者が通う場所は、圧倒的に流れのある河川が多い
ウィードエリアは、殆どないこともあるが、ウィードエリアでトライすると、すこぶる掛かりが悪かった。
その歯は、細かいながらも鋭く、何列にもわたって生えているが、咥えた獲物を逃がさないようにちゃんと内側へ反っている
その昔(2015年)子供と製作した骨格標本
鋭い歯が無数に生えていて獲物を逃がさないようになっている
OFT社最後のオリジナルジッターバグ
これを最後に同社は長き歴史に終止符を打った
昭和時代から憧れのOFTカタログは厚かったし熱かった
そして子供達を熱くしたと思う
また昭和が終わったのは、真に残念である
子供の頃の楽しさを忘れないで
あそびごころ・・永遠に
MOON STARGAZER .Jrとつきまろッド
つきまろもその本体を上回るパーツで生まれ変わったが
それが、幸せなのかどうかは分からない
つきまろのゆめ
さて、今回は、これで終わりにします。
番外編として、うきまろッド&リールの分解と再生改造そして、実釣としてきましたが、思えば初めてジッターバグなる疑似餌を購入したのがもう40年前になります。一重に40年って、人生の半分近くかそれ以上です。その間にも多くの事柄が積み重なっていったのではないかと思うと、人生を一体なんの為に生きて来たのかと思ったりしてみます。世界がまだコロナ禍であると思うとそれも誰が予想できたでしょうか?そう思うと、ついこの間まで少年だった人間もいいおじさんになっていました。疑似餌釣りは、魅力的で楽しいものです、いや他の釣もそれは大変面白いものです。それをその昔は釣り道楽と言ったのでしょうけれど、現在の釣は果してどうなのでしょう。
40年が経過すると、道具は各段に進歩しました。ひときわ釣り糸とリールそれは、目まぐるしいものです。PEラインが当たり前の2021年ですが、私が釣りを始めたころはそんな存在はありませんでした。また、1992年当時はそのPEラインを鈴木師匠から薦められた当時、他の釣人は全く知りませんでした。むしろ怪訝な顔で不思議そうに見られたものです。PEラインをキャステングに使うなど到底今からは考えられないことでした。このPEラインに合わせてすべての道具が進歩してゆきました。それでも、他の主力工業と比較した場合、雲泥の差かもしれません。
私に残された時間はそう多くなないと最近悟るようになりました。
皆さん、未来はどうなっているか、あるいはどうあって欲しいか考えて見られたらどうでしょうか。そんな提案などこんな釣りのブログでは、受け入れられないことなのでしょうかね。
そんなことも、自分がまず釣りたいという魚捕獲優先欲が一番にある間は、それも見えないのかもしれませんが、釣りはそんなことも考えることができる特異な趣味の世界でもあるのかもしれませんね。
世界中を釣り歩いてみたい。そんなことも何時かの未来には実現できる人が、多く出てくるのかもしれません。
釣りはいいものです。
つきまろと菱備のコンボは、
まさかの世代錯誤
電磁誘導ブレーキとV型スプールは昭和のゆめ
広島のゆめの会社でもあった
ゆめのリール?
電磁誘導ブレーキは、昭和のコンバトラーVを連想してしまう
広島(日本)が誇る高性能リールと言えるだろう、きっとそうあってほしい
ゆめよ、さめないで
あの少年のときのゆめ
それは永遠に覚めないでほしい
祈幸釣
2021年2月吉日
その2が更新される?まで・・・おわり