南方回帰Ⅳ-影と闇と残光2014-17あとがき2023年06月26日 18:20

 蒸し暑い梅雨の最中ですが、如何お過ごしでしょうか。
この調子ですと、今年の夏もとても暑くなりそうです。既に公式FB等でもアップしておりますので既にご存知の方もおられるとおもいますが、今年で月竿も21周年を越えることができました。今まで応援してくださった皆様には誠に真に感謝申し上げます。足掛け29年になろうとしています。今でも厳しい修行時代のことを思い出しますがそれも過去のことです。これらも必要とされるまで次世代に向けての良い製品を生み出し製作していきたいと思います。ささやかではございますが21周年企画をしよう思います。オリジナル世代と次世代への小さな心のこもったプレゼントです。月竿としてはこの昨今の諸事情としては破格です。ぜひこの機会をご利用ください。
21周年記念新型GTRK
オリジナル元祖磯キャステングロッド1002GTR右端#2センターグリップ搭載左端”1
中央3pcsが新型CT1003-GTRK-UM-ARMOR
新型GTRK2
詳細は、別途また情報公開いたします。

 とても前置きが長くなりましたが、それではその17あとがきになります。

あとがき

あとがきにそえて

誰でも過去は振り返るものですが、若者は先を見据えて行かなければなりません。それは、後で過去を振り返るにしても栄光と挫折を語らなければならないからです。挫折は多くの人が必ず味わうことですが、それが無意味とは私は思いません。2022年からすると、既にひと昔前の話になるこの2014年の暮れでの釣りもそんな人生の一コマでしかありません。それもどこかに書き留めていないとその記憶も曖昧になってしまい、歳を重ねる毎に忘れて行くことになるでしょう。また、記憶に残るようにデーターを保管していても、それを顧みる人がいないとそれは、単なるゴミにしかなりません。例えそれを引き継ぐ親族がいたとしても多くは消えていき、その足跡も風化して消えて行く運命なのかもしれません。自分が若い頃は、そんなことを微塵にも考えたこともありませんでした。当時の道具で当時の実績をより重ねること以外に興味がなかったのかもしれません。いつも申し上げているかもしれませんが、道具というものは、30年も過ぎるとかなり違うものです。比較的クラッシックな様式美を重んじる傾向にあるフライフィッシングにおいても、ブランクの性能やガイド、そして一見なにも変わっていないようなリールでさえ、その耐久性やドラグ性能はアップデートされていくようです。

それと異なり、魚というものはその100年、200年、そのまた100年後でも進化することはあり得ません。いつも申し上げていることですが、環境が大きく変わることがある昨今でも、魚は変わりません。(そう簡単には進化しません。)

私は、3歳の頃より魚と親しみ釣りや自然を体験してきました。一応不出来ながら大学の専攻も水産学部水産増殖学科魚類生理学専攻ですが、その名前というと現在はありません。また、懐かしいそのキャンパスも今は研修所になっています。それも当時の私からは全く想像もつきません。その後の人生も全く解りませんでした。解らないことばかりです。それが未来というものであれば、それが解っていれば、ああした、こうした、こうできたと分かるのですが、それも全く解らないものです。そうして10年が過ぎ、20年が過ぎて、30年が過ぎ、更に年数を重ねるとあっという間に生きていれば老人です。そんな短い人生の中での釣りの思い出は一体なんなのかと思います。それを単なる親父の趣味としては真に残念でもったいない気がしますが、人はふつう本人以外のことはあまり関心のないのが現実です。誰それがこんな魚を、こんな記録を、どんな釣法をなんていうことなど後の人にとってはどうでもいいことです。そんな中にある釣具会社というものも全くもって忘れられてしまうものです。この間にも多くの釣具会社が出てきては倒産していきました。それだけとっても解らないことだらけの人生であるとするならば、先人の辿った道を顧みてもいいのかもしれません。

 この南方回帰シリーズも勝手にⅣまでになりました。そのⅤも既にある程度書き終わっていますので、若干の手直しをして近い将来勝手にまた更新してアップすることに致します。誰も期待していないでしょうけれどそれではここであとがきを終えたいと思います。

過去の風景


20226月吉日

2023626日追記

月竿代表

おわり