月竿振出 MOON STARGAZER Jr. Light7 ― 2022年12月16日 19:00
月竿の振出
MOON STARGAZER
Jr. Light7
S-Light Multi-Purpose
それは、振出(Telescope)であっても最大限にその力を発揮できなければならない
そしてそれが実践性、つまり実用性のある製品でなければならない
たとえそれがライトクラスであっても、余暇用であってもそこに妥協は許されない
なぜなら、遊びの中にも本当の至福が潜んでいるから
旅行型のベースとなったTRAVEL 73-BG 3pcsシリーズ
2010年発売当時は、このクラスでのマルチピースをほぼ見かけなかった
月の振出シリーズライト
Blank Material
その昔より、携帯性を重要視したトラベルロッドとかマルチピースとかテレスコロッドは主力ではないものの、古くから展開されてきました。それは、どちらかというと“ちょっとした”ということが前提のロッドであったことでしょう。昭和の時代から平成にかけて、過去には往年のキラク社やまた比較的容易に購入可能なリョービのものが多く存在はしていました。それはどちらかというと前者は、渓流寄りのもので、後者は、量産型万能小物竿という感じでした。
時系列順に並べてみる
上 1978年同時の振出 日本製
中 創業1917年のキラク 日本製
下 平成初期大量生産されたリョービのジョイスピン韓国製
どちらかというと携帯小物用のルアー竿のイメージだった
月竿平野は、90年代から2000年代初頭にかけてはとりわけロングロッドはそれ専用のロッドケースとかに入れて持ち歩くことがなんの問題もない頃なのであえて複数に分割したトラブル多めのそのような竿より、1pcsあるいはハンドル脱着という方式の竿で通してきました。それもどうやら10年経過するとよりコンパクトであることがある程度求められてくるようになりました。それは、輸送事情という一番のネックが一番の理由ということになるでしょうか。
当方に於けるマルチピースをどう展開して行くかと言う長年の課題を形にしてきたマルチピースロッドですが、その形式を一旦見つめ直し旧1363シリーズから1403シリーズの振出化を機に考えを一新しました。(※別途「月の振出」シリーズデジタルパンフレットをご参照ください)
同時に長年、要望があったシリーズをどうして行くかを検討しなおしました。その中でも、月竿ライトクラスシリーズのマルチピース化です。それは、月竿ラインナップにおいて1pcsメインの良さと比較するとその機能上どうしても二の足を踏むジャンルでもありました。そのラインナップの中でも特に要望が上げられるものが、UM+Graphite、CT662-UM100-シリーズと、月竿の根幹ともいうべきFTS(S-GLASS)シリーズでした。中でもUM-GLASS100シリーズからの派生機種から考えますと、これらは562-UM100-01pをUM100から一新してS-100%で製作しました。このUM100-シリーズでのマルチピース化も常に要望があり検討して来ましたが、その性能を限り無く引き出すにはやはりS-系のしかもルアー等の操作性がよいFTSシリーズと判断しこれに着目しました。また既に、73BGシリーズという当時業界でも珍しかった80Lb classのマルチピース化に成功していた事も大きな着眼点でした。(タイプSとタイプEの二機種)
MOON TRAVELLER
最上段:TRABEL 73-BGS 3pcs
中、下段:TRAVEL STAND UP SERIES
562-SU30KVGおよび同SU-50KVG
2010年同時は、とても珍しかった73-BGE Type 3pcs
そしてロウニンアジ
この当時は、そのような3pcsは殆ど聞いた事が無かった
※楽園の終焉-Ⅰ(2010)Ⅱ(2011)Ⅲ(2013)を参考にしてください
http://tukinoturisi.asablo.jp/blog/2018/09/11/8958994
そこで更にFTSシリーズのうち、とりわけ日本国内のライトラインクラスでの記録狙いとしてきた701-FTS6(IGFA6Lb)及び701-FTS8(IGFA8Lb)をメインで検討致しました。
MOON ROD の根幹を成す、FTSシリーズ
601-FTS-20(IGFA20Lb class)1pcs
IGFA20Lb class
指定の専用設計ではあるが、そのキャパは20Lbを大きく上回る実力を秘めている
※楽園の終焉2011/小楽園を参照
http://tukinoturisi.asablo.jp/blog/2020/05/29/9251995
その結果としてこの度、マルチピースでライトクラスの竿をS-GLASSしかも振出で製作する事にしました。
製作するにあたり、当社旧S-GLASS製品よりも新型S-GLASSは、1ランク強めに上がっていますのでそこは調整しています。また難点の一つでもあります、パーツとりわけガイドですが、そこは多分に漏れず、富士ガイドに合わせなければならないと言う制約の中での開発となりました。自由に選択ができないと言う事は、製品化を限りなく制限します。
テスト釣行は、少しオーバースペックでしておりますのでそれをメインターゲットとしている訳ではありませんが、ブランクの持てる最大クラスまでを目標としております。特に対象魚を絞り込んでいる訳でもありませんので万能竿として、気軽に使えるようなものを製作いたしました。しかしながら、ライトクラスでも何処でも本気で使える月竿に恥じない日本製振出竿を目指しています。ここは、一般的な万能竿とは大きく違う点のひとつです。
同2号機試作VS VR50とのコンボ、シングルフット仕様
シングルフットガイド試作機
ダブルフットコルク仕様試作3号機
MOON Master Rod Blanks純国産100% made in Japan
6'10''-1xp(2xp) type tele 振出ライト4本継 Multi-Purpose
CW/GW=キャスティング.又はジグウエイト最大DM=設計上最大ドラグ値
DS=設計上実用ドラグ/又は参考値TIP=先径㎜ BUTT=元径㎜ WT=ブランク重量
完成全長約7'0''(2.13m)
下2段:更にコンパクト化に成功
ベイトキャステングモデル(最下段)
船上にて試釣する
250gジグ+餌のスタンダードな仕掛けを使用
Solvkroken社のジグと直ぐにわかる人は、そういないのかもしれないノルウェーの会社である
オリジナルオイルリグ 錘スカリー50号を使用
最後の取り込み風景-信頼のSは健在である
実測24㎏の中型バラムツ、まだまだ大型は居る
オリジナルバラリグをライト化したもの
錘負荷は50号
本採用のエンドパーツ純国産
専用国産エンドパーツ
中型のナマズと黄昏時
CORK MODEL
S-Light Multi-Purpose
Stargazer Jr・ Excellent
コルクリング1個から積み上げられる基本工程
カスタムロッドである以上、パーツの選択もある程度できなければなりません。勿論、握り部分はそのボディの中心でもあります。EVAとコルクの選択可能です。また、その長さと形状までカスタマイズできます。現在の多くの量産メーカーでは、コルクリングから成形すると言う事はほぼありませんが、月竿はその選択を可能にします。
コルクグリップ整形後
粗削り工程から成形加工を進めた状態
ダブルラッピング仕様(オプション)
独自のグラスパイプを介していますのでシングルラップでも特に問題はありませんが、選択枝としてダブルラップも可能です。むしろパイプは、ギリギリの短さですのでデザイン的にもダブルラップがよりバランス良いでしょう。
DAIWA USA UNDERSPIN120XD
ABU の名品44express高速モデル(1969年発売)
ABU505と釣りキチ三平時代には戻れないのか
本体仕舞寸法約64㎝
トップカバー装着時約68.5㎝
楽しいリールとジッタースティックでの1匹
DAIWA
USA UNDERSPIN120XD
こんなリールはやはり日本では売れない
カスタムロッド仕立料金
\65.000~税別(2022年現在)
オプション
エンドキャップネジ/耐熱リールグリスCal’s
三河綿オリジナル竿袋 日本製にてカスタマイズを承ります
1970年代のミッチェル440オートマット、当時輸入総代理店ツネミのパンプ入りで、呉の店で購入したもの(2022現在は閉店してありません)
月竿の振出ライトStargazer Jr.で、ビジネスの合間から、家族旅行、余暇、世界をこの竿と一緒に渡ってください。
昭和時代のリールにもカスタマイズ
限り無い夢を
月竿であなたの幸せを
月竿に託してください
儚い夢はつづく
つづく
釣竿工房 月