STARGAZER14-52024年08月01日 18:01

試作初号機
その月竿的紀元の流れ

まず初号機は、両軸仕様にて仮設定した後絞り込みテストをしてみました。ドラグ負荷3.5㎏~4㎏位から良い感じで曲がり込みます。これでしたら67㎏ベースで戦えそうです。それから徐々に絞り込んで行き、9㎏まで絞り込みました。数値上は10㎏最大ですが、竿の角度を下げて曲げると11㎏超えしました。錘15-50号+餌OKクラスは、旧月竿でいう8Pクラス程度です。これには少なからずこの先への手ごたえを感じました。やれるという感覚が確信に変わる感じがしてきました。

初号機ベンド

初号機-1

初号機-2


初号機とロウニンアジ

ナイロン30Lb(約8)でのテスト

初号機とロウニンアジ2

ナイロン30LB8号でのロウニンアジ

大型ではないものの手ごたえの結果

船上と初号機

同じく一号機でテスト(船上)


初号機とイソマグロ

異例の船上に持ち込んでのイソマグロ

大型ではないが良いテストになった

再びの遠征テストに於いては、激渋の中で展開されました。そのまま終えるのも一つの手かとも思いますが、折角の計らいで船上にて試釣りすることになったそうです。船でノンフォローでのキャッチに至りました。磯の上ではほぼ自分より内側へ魚が入ることはないのでそこが一番危険であることは言うまでもありませんがノンフォローでの展開はその場面が訪れることは多々あり得ます。

直接関係のない話になってしまいますが、昨今はマグロ釣りでもノンフォローの釣が多いと聞きました。本来はこのような釣でノンフォローはあり得ない話ですが、キハダ程度ですと乗り合いのノンフォロー、2人、3人掛けもあるようです。また場合によって交代も致し方ない時もあるかもしれませんが、それ前提なら何もマグロ釣りでなくてもいいような気がします。船上ではその船(船長)の技量によって獲れたり獲れなかったりはある程度あるとおもいます。もちろん対戦するアングラーの必要最低限の技量とその精神にもよりますが。

試作号機


試作機各

試作二号機に至っても各所へ遠征に出向きさらなる結果をフィードバックして行きました。それに合わせて釣果を重ねていきました。結果がすべてとはいいいますが、そのプロセスが大事なのはこと釣りに限ったことではありませんが釣りもそれがないと結果至上主義にどんどん加速して行くようです。釣ってなんぼと良く言われますがそれはどうやって釣りましたか?はとても大事なことで至福をもたらします。

二号機-1

二号機とイソマグロ

二号機とイソマグロ2

クエと2号

クエと二号-1


二号機とイソマグロ


スケールとイソマグロ


号機テスト/イソマグロ/AVET HX RAPTOR

アオチビキ


大型のアオチビキ

なかなかのファイターである

一号2号近影


役目を終えた一号機及び二号機

一号二号のバット


 

その6(5号機)へとつづく

STARGAZER14-62024年08月05日 14:23

号機製造番号-M4414-M4415


再出発-再挑戦

5号機とNEWELL
五号機

 その後改良を重ねて行き、五号機から九号機は新たに月竿独自のプロテクト構造であるUM-Armorをブランクにコンポジットさせました。それにより更に耐久性と強度を上げて行きました。

また、ガイド設定の見直しを何度も行った結果仕舞寸法を更に短くすることに成功致しました。ブランク改良するにあたり再びふりだしに戻ります。しかしながらそこまでの試作や製造工程の蓄積は決して無駄ではありませんでした。リールシートサイズ、ガイドサイズの変更は当然のこと、エンドパーツまで新しく試作する必要も出てきました。結果的にロッド全体のパワーも少し上がりました。

五号機-2


2009年構想時試作から10年以上を経て開発4年いう超長期計画から、実践投入段階を経ていよいよ量産までに至りました。

他社にはまったく存在しない一からの構築になりましたが、幸いにも師匠のオリジナル設計である旧1363シリーズをそのベースとする事ができたことがとても大きな財産でした。かの服部名人をして、竿は師匠のものしか使いたくないと言ったことを思い出します。多くの若者は、服部名人という存在を既に知らないと思います。釣りの世界は、他の文化芸術、趣味の世界では顧みられない分野に過ぎないのかなと感じています。それは、それだけ歴史にとって必要なことでもないことを意味するのかもしれません。娯楽的要素からの脱却を目指す釣人は、ごく少数だからかもしれません。

夜間の撮影


夜間携帯撮影
なんとか竿の曲がりは撮影できたようではある
やはりデジカメはあった方がいいのかもしれない

吉田氏とロウニンアジ

試作五号機とロウニンアジを手にする吉田氏

 

五号機とNEWELL2


七号機および八号機

七号機と八号機


 七号機以降は、ほぼ完成の域に達してきました。本体は、ほぼこれで行くことにしました。ここで大きく転換した点は、替え穂先のことです。以前よりその昔のスペアトップの存在がとても気になっていたところでした。これを何とか復活させたいと考えていたからです。しかもスペアトップは、同じUM+グラファイトを採用せず調子を変えたS-100トップとしました。UMTOPより若干反発力が増してルアー等の操作性がよりし易くなると考え、より幅広い釣りを可能にしたかったというとても欲張りな発想からでした。しかしながら実釣を積み重ねていくにつれ、いくつか意見が出てきました。途中でのスペアは使わない、トップガイドを外すのが面倒である、ルアーロッドを別で使うとの意見からそれを見直すことになりました。また当然コストもアップします。

結局のところS-100トップは、以降採用されないことに決定しました。つまり幻の機種になってしまいました。あくまでも試作なのでそれも当然の必然なのかもしれません。その後着実に実績を積んでいきました。

AVETと七八機


七号機及び八号機はS-100穂先が採用された


七八バット部分

バットとS-100トップ及びエンドパーツ

アイスブルーとパープル(試作)

クエと占星術


どの魚もそうだが、活きた色が本来の色である

クエと占星術2


死体の色は既にそれは色ではない

占星術とバラフエ


 人は考えて、それを成す事がひとつの生き甲斐なのかもしれません。それが切れても引き継ぎされることで継続性と改善性が高まるのかと思います。

その7スペックへとつづく