楽園の終焉Ⅲ-後編35 ― 2022年02月17日 16:28
さてと、リリース後即続行となりCapt.は再びボートを昇らせた。
俄然やる気の二人が、投入する。
弁当など食べる暇はない。
両名共投げる勢いと、ラインの放出音は相変わらず勢いのある音だった。
一投目、着水後、アクションを加えると直ぐに反応があった。
反転して水飛沫を上げる。
襲われたのは、オイカワだった。そうですあの淡水魚デザインです。
クラフトベイト リアルベイトオイカワ MOON SP
上から170 130 60各サイズ
ここでカラーは、ヒットへの第一要因ではない事への証明のひとつとなるのではないかと思う。
オイカワでもヤマメでも淡水魚カラーでもそれは、人間の主観であろう。
EXEは、旧リョービ社のブランドの一つであった
さてさて、その主は、N様でした。
サングラス越しに不敵な笑みがこぼれている。
‟ちょっと違う意味でこわいかも”
そんな、N様は、一所懸命な時は、‟おねえ”が入るのでしょうか。
誰か教えて欲しい。
ぐいぐいと奴は首を振りながら引き込んでいたが、見ていると、途中からN様の様子と言えば少し楽になった様子だった。
ゆっくりと浮上してくると、それはグッドサイズの立派なGTであった。
これも、下顎と腹のフックが丁度心臓下の位置にガッツリと掛かったらしく、その周辺の肉を切り裂いていた。
首を振ったのか反転時なのか、彼の腹は十字に切れていた。(切腹もんだな、これは・・・・)
ここが、課題である。
いくらバーブレス(カエシが無い針)でもこれでは、致命傷になるのは否めない。
鮮血が流れていた。
この、ゲームと化したスポーツでも相手が自然だけにそれは、死との隣り合わせのゲームとなる。
ここら辺は、ハンティングと同じであるが、過去の反省からかハンティングは厳しいレギュレーションに支えられている先進国も多い。
同じく魚に対してもレギュレーションの決められている国も先進国では多く存在している。
現実は、いつも残酷な結果をもたらすのであろうか。
しかし、これをリリースする矛盾に果たして耐える事ができるのだろうか。
こいつは、将軍様のレコードとなった。25㎏サイズは、それでも貫禄十分な成魚である。
誰も文句はない、ロウニンアジである。
激しい闘争を物語る傷は、拡がって深かった
狩猟行為に近い漁労的要素を100%回避することは、極めて難しい
昨今では、50㎏と言う言葉だけが踊るだけ踊っている今のGTと言う釣りの中で、その半分サイズともなると頂けないと言う人も多いと聞いたが、50㎏は間違いなく最大クラスの老成魚である事には違いないので、
そう簡単に次々とは上がらない。
また、そのサイズが連発する場所ではキャッチ数が、釣行回数が増えれば増えるほど減少傾向にある。
それは、かつての大物連発と言われた場所がことごとく釣れなくなっている事が証明しているのであろうか。
何度もトライした事がある人には、当然の事ではあると認識するが、動画の世界ではいとも簡単に獲れた感がオートマチックに擦り込まれているのかもしれない。
しかもわずか10分以内で。
また、ボートだから獲れると言う事もない。
おかっぱりの方が上とかなんとか、難しいとか、下とか、ハイレベルなのか、そんな事は、更に全く関係ないし、無駄な議論なのだ。
すべてが現実の戦いである事には違いないのだ。
但し隣の家は良く見えるものでもある。
自分と相手(魚)、自然のとの戦いに於いては人の戦いとは本質が違うのである。結果的に、3連続ヒットに時合いとは正にこの事なのかと実感せざるを得なかった。
その後は、更に続くと思われ暫く叩く。がしかし、ここで打ち止めとなってしまった。他の手立てとしては、移動する事と決めてCapt.は次へ(ポイント代え)走ったのであった。
移動してかつての大場所と言われた通称ドーナツで、N様が小型をキャッチした。そこでも1本きりで、反応が今一なのでキノコに向かった。なんと将軍は、このツアー5本目であった。この状況では好調の様である。
母が大事に保管していたその学生手帳がもうかなり年期が入っていました。驚きは更に続き、あの140年以上も男子校でしたが、今ではどうやら共学らしいです。ほんとびっくりでした。私には到底想像もつきません。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://tukinoturisi.asablo.jp/blog/2022/02/17/9465154/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。