楽園の終焉 END OF PARADISE 2010-Ⅰ-132018年12月21日 13:57

その13

同胞たちの休息

大場所

同胞とはまず信じるところから始まるのであり、それは絆という言葉にやがて変わって行くものであろうか。

それは、単なる希望かもしれないがそうあって欲しいと願う。
一生の間に人は、何人と親友や同胞と呼ばれる間柄になれるのであろうか。
それは鼻持ちならない小金持ちになるよりも難しい事なのかもしれない。

適当なメニュー

適当なメニューだが、致し方ないところである。
島だが、魚介類は高級品らしい。

そこには、H氏の推奨で連れて行ってくれた日本料理屋があった。

国の食事は国で食べるのが一番であって、決して外の国で日本料理に期待してはならないのが鉄則であるのだが、なぜか行ってしまう。
ただし、そのオーナーが日本人であるかどうかは重要である。
 その日本語は怪しい文字や表現はないか、オーナーはお決まりの中国人なのではないだろうか?
これだけ日本食がインターナショナルになった今現在、見極めには、なかなか注意を要する。

このバリでも注意は必要ではあるがそこはH氏推薦のものであるので外さないのはほぼ確実だろう。
(彼の味覚が確かなものであれば。)

店主御勧めのグルーパーやフエフキは、癖もなく、鮮度も上々、味付けも良く、日本とそう変わらない。
いや外した店は日本にもある。
そういう面ではここの日本料理は美味しいほうである。
その味加減も上々で素材の味が生きている。
 地元のバリ人は、店員以外はいない感じであり、ここが地元価格で無いのは良く解った。
所謂お金のある人が来る和食屋さんという感じであろうか。
 ビールとウーロン茶で祝杯。
お疲れ様といいつつ、来年の抱負となった。
 しかし、この貝とエビはあの淀んだ水の中で育ったものだろうか?
この疑問は、全員共通一致の疑問であった。

彼の味覚はどうやら間違ってはいなかったようである。

恐怖の激まずグラミーフィライ

2日目のレストランで、恐怖のグラミーフライ。
痩せて更にととても不味かった。
少しケミカルな味もしたような・・・・。
単なる話のネタと割り切ったところも見受けられた。
はっきり言わせてもらえれば、とても美味しいとは言えない。
その割にはかなり割高の痩せた熱帯活魚でしかない。
水槽で暫く買われた熱帯魚のから揚げがその名に相応しい。
2
度と食べたくはない。

 

仲間というのはいいものである。
 それは、幸せも苦労も共に共有することができるからで幸福も分けられる訳であり、苦労も分割できる利点がある。
問題は、その仲間の質がどうあるかにもよるが・・我々は少なくてもこのツアー中紳士でいた事は言うまでもない。
それが海外にでるものの日本人として恥ずかしくない態度であると思う。
 先進国面したお金持ちが目下のものを召使の如く扱うのには、いつかしっぺ返しをされるのではないか?そう思えるのだ。
海外に出るとあらゆる差別はまだまだ生き続けていると思える。 
この差別はまだまだ世界中の常識である事は、日頃あまり語られる事はないだろう。

次の日先発隊の2名は夜中の飛行機であの殺伐とした故郷日本に帰るのであった。
彼らの夢は、また近い未来に実現するであろう。
夢は大きい方が良いというが、現実に訪れる事を願う。
いつか実現しようとすれば気運もそちらに流れて行くと思うこの別れであった。
また日本で会おう。

リアルベイトサンマ

しっかりと仕事をする、リアルベイト サンマカラー。
当然ここにはそんな魚は居ない。
なにをもってリアルなのかは謎のままである。

現地時間の夜1000時お迎えが来て彼ら一陣は帰国路についた。
この冴えない先進国での成功を祈る。


その14脱藩者の行方へつづく。

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