Yellow fin in Tosa 輪廻 -for stand up fisherman-2 ― 2017年08月02日 20:16

その2
hook up

2日朝何とか出撃できそうな塩梅にて、早朝4時出船となった。

まずは一段落と言うところか。
天光丸は、早々漁場へと急ぐ。

1時間ほど走ったところで、土佐清水をバックに足摺沖にてソウダガツオ漁(ライブベイト確保)となる。

メジカ漁は、高知ではメジャー漁である。

漁業用グラス1pcsのカツオ竿の先には、潜行板と更にその先は土佐カブラが設セットされている。

ヒットと同時に潜行板がひっくり返る。

つまりヒットの目印になるが、手際よくソウダを抜かないとバレてしまう。(当然だが少し手際悪し)

恐るべしは、土佐カブラの威力である。

 「なにしょうが、もっとはよせんか!」
とのお言葉を背に、すばやくライベル(カンコ)にバケツリレーでソウダを投入する。
 冬だというのに少し汗ばむ。
この作業が結構忙しくもあり、それなりの労働である。

 なんとか必要量を確保し、「いくぞ~!」
の一言で即移動となる。

午前中までになんとかポイントに到着。


早速3人でソウダを掛け投入する事なのだが・・・・。

手際の悪いD氏と私の2人は、カンコの中にいるソウダのネットインに中々てこずった。
「ベイト(餌)を弱らせなるな・・・。」

とのお言葉に、それだけこれがすべてを左右する重要な部分であることを再認識したのだった。(極々当たり前の事なのだが)

気になってそのカンコの様子を伺うが既にソウダは、その中で約10匹は死んでいた。

(なんと弱い事か、やはり長生きはイカか・・・・いや案外イカもへたりは早いものである。)

 ここの魚(キハダ)は、毎日ライブベイトで攻め続けられていて、咥えても違和感があるとすぐに離すという、学習しきったスレスレ状態だった。
 時々コツリとバイトがあってからふわりと軽くなったラインを回収すると、弱り果てたソウダは歯型がついている。

やはり学習能力が高いのか、はたまた相当毎日いじめられているのか
ソウダを齧ってはみるものの、針までがっぷりと飲み込んではいない感じで、みなある程度潰されて回収されてくる。

みるみるうちに減って行くがソウダは、その一流し毎に死んでゆき、そして更にトウヤク(シイラ)の猛攻に遭い、死亡していった。
消費は必至で弾数減少。
矢弾は、すでに底をつきかけていた。

人間とは不思議なもので、常日頃のライトタックルゲームなら目の前の1~1.6m弩級のシイラは、本当にエキサイティングな筈なのに、この時となると単なる餌取り、つまり外道と呼ばれる。

いつもながらここのマンリキ(シイラ)は大きい。
キャプテンの話によれば2mクラスも時々かかるとの事であった。
それでも、流さない限り明日への希望もない。

諦めのつかぬまま、もう一流ししてみる。
船長は、諦めていない。
流石にプロである。

ソウダを上顎の硬い部分ぎりぎりにゴリラフックを掛けると
早々に勢いよく泳いで行った。

暫く行き切ったところでかなりの距離を出しているナイロンラインにココツンと指先に反応があった。
 バイトである。

バイト・・・の後 

斜め前方へ糸が出る。

所謂斜めの横走り・・・。

そこで初めて、リールのクラッチを入れる。(スタードラグはクラッチ操作である。)
ON・・・・ジャンプ・・・・!?
「あっ、またトウヤクか・・・。」

何とも大型のシイラが勢いよく水面を割いて飛び上がっていた。

がっくり・・・・。

何とも適当にやり取りしながら、大型のシイラを寄せフックアウトさせる。

さあ、仕切り直しであるが、それを何度繰り返した事か。

ここでフックをオーナーカットゴリラ3/0に付け替え、孫無しの上顎抜きにして再度投入準備OK。
ベイトは、残り5本となり諦めの眼差しが訪れようとしていた。
「勝負は、最後まで諦めない」

と言い聞かせ、再度あと4本を残して投入する。
ソウダは、勢いよくスタートしスプールをぐんぐん回して行く。
スプールサイド゙をバックラッシュしないギリギリのテンションでサミングしながらシーライン900Hのメカニカルブレーキを調整する。
(この操作もスタードラグ独特の調整である)
ソウダは、ある程度走り続けると落ち着き、そのあとは、船の流れにあわせてラインを送るがテンションの張りは、微妙なアタリに備えて維持と言ったところか・・・。

 120mくらいラインが出た頃、再びコツリというバイト感!


バイト!

深呼吸・・・・・。

スプールが加速して行く。
そのまま走りに合わせて、バックラッシュしない様にサミングを行う。
スプールが更に加速している。

1・2・3・・・10・・・・魚を行かせる。
ころあいを見計らい、クラッチに親指を掛ける。
ON!!

スプールが回転を止める。
すると、ラインがギュンと張り詰め、伸びてゆく。
この感覚がナイロンの武器である事が理解できる。

これが自動ドラグ効果ともいうべきナイロンの最大の利点である。
流石に100以上糸が出ていると伸びだけでも単純に10m以上となる。

ロッドに重みがかかると、同時に軽くあわせ。

「HOOK UP!」

hook up 2


ロッドが、とても良いベンディングガーブを描いた所で、そのドラグ設定値を超えたかと思うと、リールが糸を吐き出して(逆転)いった。

ギューウウウンという音を立てて逆転するスプールと、パリパリと言うナイロンを弾く音と共にラインが出て行くのはなんとも壮観にも思える。
 魚の様子を観てハーネスが必要かどうか、それから落ちついてハーネスフックをリールに掛ける。
糸は、張り詰めた後、横走りから角度を変えて、下方向になり、下へ下へと入って突っ込んでゆく。
 魚が止まれば、ポンプ&リトリーブを繰り返して行くが、拮抗状態は続く。

hook up3

それから20分が過ぎた頃だったか、糸が大きく出る事もなるなり、グルグルとデットサークルを描きはじめだした。

一度、水深何mか解らぬが黒潮の中できらきらと円を描き続ける魚体を確認するが、相手も当然必至なのかまた下に突っ込む。
 再び浮いて来たイヨ(魚)は、最後までロッドティプを中心に左傾に回り続け水面下30cmのところでもそれを止めなかった。

yellow fin 4

その3へづつく


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