楽園の終焉-小楽園の幸福2011 ― 2020年05月29日 18:53
楽園の終焉-小楽園の幸福2011
The
end of small paradise
人は力なく伏せる時、僅かな幸福でも何処かにあったらと願う。
それは、世の中が余りにも切ないからであろうか。
何処まで行っても、島を巡っても幸せは落ちてはいなかった。
それでも落ちてそうでまた探しに行った。
楽園は遠い、果てしなく遠い…。
2005年NY、ボートからマンハッタンを望む。
開高健も見たその風景。
NYにも無かったし、泥水のようなハドソン川にも無かった。
西側にあるかもしれないと、西海岸にも行ってみた。
Delaware湾にも無かった。
ストライパーをフェザージグで釣る。
とても綺麗とは言い難いイーストリバー河口には、都会からのあらゆる邪気を吸っていてそうで尚更無かった。
流れてくるのは、都会からの下水が混じったいつまでも濁った水とゴミであった。
ブルーフィッシュ。ルアーでもフライでも、襲い掛かってくる。
東海岸では一般的なゲームフィッシュ。和名はアミキリ。
ダイヤモンドリーフで、新型キャステングロッドを使う。
ギブスのペンシルで釣る。
この日も入れぐいだった。
アミキリの魚影はかなり濃い。
群れで回遊しているのか、開口健はこれを釣るにも苦労したらしい。
寒い結氷寸前の道北の流れにも無かったし、四万十の流れにも無かった。
それどころか旧後川の中下流からは、未処理と思わしき下水が流れ込んでいた。
それでもその浄化作用で幾分水質は保たれていて、今でもブランド名は取りあえず保たれている。
夏の日の四万十下流は、暖かい30℃近い水温の日が続いては台風が来て冷えて、また一週間前後は徐々に澄んで行った。
そのような、蒸し暑い夜の河には、あいつが堂々とその魚体で餌を探しているのであろう。
バリの河川はと言うと、汚水という汚水の全てが流れ込んでいる感じで大雨の後は島全体のゴミと汚物の全てを洗い流れ込む。
そしてそれは海へと流れ込む。
流れ込んだ汚水は海で拡散され、自浄作用のキャパ内にあるらしく、少し沖にでれば碧い海の色であった。
人の邪心や強欲なる欲望もすべてこのように流して浄化してくれれば楽園なのに・・・。
今期間中も昨年もだが、この河川の水は綺麗になることは一度も無かったが、それでも沖は澄んで青かった。
ただ残念な事に、ビニールやプラスチック類は、何時までも漂っていた。
これに関してはその文明の高さの是非にかかわらずその海で見る事になる。
それは、割合流れの早い外房の海も変わらない。
複雑怪奇に絡みあった人間関係と、金と欲の絡んだ利害関係の狭間の午後。
なぜか場違いな場所それは、銀座の新築で綺麗なホテルのロビーで話合った時に感じたのであった。
何故かここは銀座のホテル。
そこは、スーツに身を固めた白人紳士が多かった。
チェックアウト時に、丁度隣部屋の人と同じ時間に出てはち会った。
70前後の老紳士と20代のモデルのような女性の不思議なカップルであった。
その女性は、老紳士よりもはるかに背が高かった。
彼らは、なんとなく気不味い気がしたのか同じエレベーターには乗らなかった。
非常に違和感を覚えたが、それはそれで都会の一部であろうか。
残ったのは、気が吸い取られて干からびかげた義と誠、増大する脱力感と無力感であった。
「こんなホテルバリにもあんの?」
と参考までに忍者に聞いてみた。
「ありますよ。」
なんとも当たり前かのような返事だった。
明らかにこのホテルは、バリイスタマラマホテルよりも星はひとつ上のランクであろう。
そんな、3月の銀座の雨は芯までは冷たくしなかったが心は冷たくした。
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