儚き偶像の行方2011-番外編2019年08月14日 08:45

8月に入り猛暑が続きます。
台風も益々大型化する昨今。
環境という自然がもたらすとは言え、元々人間の都合で環境が破壊されて行くのを黙殺してきた結果なのかもしれません。

お盆ですが、丁度故人を忍にはよい一日なのかとおもいます。
それでは
儚き偶像の行方の番外編になります。

名人は本当に名人でした

ありがとうございました

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up1

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up

Warasa Custom 2004/06/25納品

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up 2

2004年当時の撮影なので画素数はかなり低いです。

今年の異常な暑さからまだ解放されていない夏の終わりの頃にそれを知った。

名人が名人たる所以は、昭和と言われる戦後から更に我が国が先進国へとまっしぐらに進んでいる頃
そして、旧D社が世界進出を積極的に展開している頃の話であった。
 唯一と言ってもいいほど、世界中の釣りを紹介する番組に皆心躍らせたに違いない。
当時、海外旅行は庶民の余暇には余りにも贅沢すぎたし、当時のドルは世界最強であって円などとるに足らない時代だった。
そのような昭和の高度経済成長期は、名人と共にあった。
 その後名人と名の付く釣り人は現れていない。
ここでいう名人とは、そう服部善郎名人の事である。
当時釣りでここまで世界中を歩き、それを日本の釣り人に紹介した人はいなかったと思う。
そんな名人も今年の8月の終わりが近づく頃御永眠された。

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up 3

以前お会いした時、話の流れの中で
「やあ、もう一度ロングレンジに行きたいねぇ。」
「ねぇ○○○ィ・・・。」
「じゃあ今度は三人でロングレンジにいきましょう!」
と私の心も便乗したのであった。
 私の師匠ももう高齢になりつつあるので、いつかロングレンジの夢をまた果たしたいと思った。
「君たちのジェネレーションはまだスポーツフィッシングのなんたるかを理解してくれる人も多いけれど、一昔前の人はその概念をなかなか理解できなかったから大変だった。」

そう言われた。

本音だと思う。

ドラグの使い方すら知らない当時の日本人から始まって、セネターのドラグから煙が出て9時間の格闘の末にあげた超巨大ブラックマーリンの話など・・・・・
その時の話は1時間くらい続いた。

また、最後に
「勝浦か・・・もう行くこともないなあ。」
その理由をお聞きしたが詳細は解らなかったままになってしまった。

そのことに関しては名人も多くは語らなかったが、なんでも地元のとある旅館と相当揉めたらしい。

よほど、勝浦でのその一日が嫌だったのだろう。
二度と行く事もないと言う名人のお言葉だった。

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up 4

名人のロッド製作に関するコスメの指定は、「コルクグリップ&ブラックスレッドが好き。」

そのお言葉だけであった。
これは、名人のこだわりの部分で、HARRYSという銘には必ずコルクグリップにブラ
ックスレッドの基本カラーであると言う。

M1295 MOON/HARRY'S701-LB5P Stand up 5

当時は、「リールはアンバーサダーだね。」

このころ末期状態になるアブには、EONと言う機種がなんとかかんとかまだ存在していた記憶があり、それを名人宅で拝見もしたと思う。

流石は昭和のお方。
当時あのすさまじく高価で、庶民のしかも子供風情が手にするにはほど遠い超高級舶来リールであったが
40
年以上も前からお使いになられていたのですね。
今はひたすら過去の名声を喰い潰す側になってはしまいましたが。


謹んでお悔やみを申し上げると同時にきっと天国に住んでおられる事を祈るばかりである。
 名人の釣りは、昭和の若者や子供達に世界への夢と希望を持たせてくれました。

またその節のご無礼を何卒お許しください。
 名人本当にありがとうございました。

M1288 HARRY'S 702-UM1 Mebaru Custom1

M1288 HARRY'S 702-UM1 Mebaru Custom 2004/04/12

M1288 HARRY'S 702-UM1 Mebaru Custom2

もう名人の手元にも私の手元にも無い。
MOON/Harry
s Customはわずか数本の生産で幕を閉じた。
もう永遠にHarrysMOONは存在しない事になる。

M1288 HARRY'S 702-UM1 Mebaru Custom3

メバルを春告魚と銘々したのは名人であると直接お聞きした。
これには、私の中の衝撃だった。


その9こころの追記へつづく