わだつみのかけら-3 ― 2018年08月15日 08:02
いざ、ポイントへ
1時間ほどたってようやく目的ポイントに着くと、当初予想していたのとは違い、数日前からばったりと喰いが悪くなっていたためか魚影を感じさせるモノが無く、土佐入りをした時に平野氏から
「来るのが遅かったです。釣況はかなり厳しく、全く何も釣れないかもしれません」と言われたことが頭をよぎった。
その時はキハダが釣れなくても瀬戸内海では見ることができないキハダやカジキをせめて見ることができればそれだけでも好いと思っていたが、それさえも見ることができないかもしれない現実がそこにあった。
キャビンではキャプテンと平野氏が
「少し釣ってみて釣れなかったら近くに帰ってなにか他のモノを釣ることにしよう?」と話し、とりあえずはここまで来たのだから仕掛けを流して釣ってみることにした。
釣り始める時に予定通りメインの661-TUNAP KVGを使うか701FTS‐30Lbを使うか迷ったのだが、661-TUNAPは前回釣って実力を発揮していたから、せっかく巻き締めを行ったのだし、普段ハマチ(ワラサ)釣りに使っている701FTS‐30がキハダ相手にどれだけのパフォーマンスを発揮するか試してみたい気持ちから701FTS‐30を使ってみることにした。
※右端が701FTS-30+NEWELL、隣が661‐TUNAP
KVG+SEALINELD20
メジカを針に掛け仕掛けを流しアタリを待つが一向にそれらしい反応は無い!「やはりキハダはいないのか?」はるばるここまで来たけど諦めて帰るしかないのかと思い始めていたころ、“バシャッ”とメジクラスが跳ねた。それは、手持ちの餌では釣れる望みがないほど小さいけれどまだキハダがいることがわかり一縷の望みが出てきた。
すると、潮が変わったのか所々で小振りのキハダがライズはじめ、大小は別として思っていたよりキハダがいることがわかりさらに望みが膨らんできた。
そのうち餌釣りと並行してジギングしていたキャプテンにキメジが釣れ、なんとか船全体のボウズは免れた。
けれど、肝心の餌釣りにはアタリが全く無い。
それでも時折ライズするキハダを見て、「これだけいるのだからいつかはバイトするだろう?」と、キャプテンの真似をしてメジカを150mくらい泳がせてはラインを数十m手繰り寄せながらライブベイトであるメジカにリアクションバイトをさせては再び150mくらいまで泳がせていた。それを数回行っているうち突然手繰り寄せるラインに“コツッ!”とアタリがあり同時にメジカの泳ぐ力では無いちょっと強いテンションが掛かった。
言うには簡単そうには思えるがこれが結構難しいのである。
スレスレの魚が相手では尚更で、咥えてもなかなか警戒して飲み込まないのである。
これには、参った。
「来た!」そう言うと、すかさず手を離しフリーでラインを送りこんだ。
10、20、30mとラインが出ていきそろそろ充分に銜えこんだだろうと、スプールをロックしフッキングのために大きくロッドをあおった、と、同時にロッドが大きくしなりヒットを実感した。
あわてて、しかし慎重に素早くリールを巻き上げると20mも巻かないうちに急にテンションが軽くなり、獲物がこちらに向かってきているから軽くなったのかとさらにすばやく巻き上げる、けれど一向にテンションが掛からない・・・バレてしまったのだ・・
仕掛けを回収してみると胸鰭から後方に噛まれた痕がのこるメジカが上がってきた。痕から察するに十分に銜えこませることができずアワセが早すぎてまだ針まで口の中に入っていなかったようだった。
キハダに噛まれたメジカ(マルソウダ)
もしかしたら最初で最後のアタリだったかもしれないチャンスをモノにできなくて落胆したが、落ち込んでいるわけにはいかずすぐに次の餌を付けて仕掛けを流した。しかし、しばらく経っても一向にアタリは無く、先ほどの“早アワセ”による失敗がじわじわと後悔として沁みだしていた。
それは職人(私)の〝もうそろそろ”という無責任な発言があったのかもしれない。
1時間ほど経って無線からキャプテンを呼ぶ声がして、応答するキャプテンから「誰かの仕掛けがあの船(無線の主)に絡んだらしい、確かめてみろ!」との指示があり確かめてみると、絡んでいたのは私の仕掛けだった。幸いその船はキャプテンの仲間らしく仕掛けを切ること無く丁寧に外してくれたのではあるがとんでもないミスをしてしまい、先ほどの“早アワセ”に続いての失敗に少し落ち込んでしまった。
だが、これが“今釣行唯一の獲物?”かもしれないとちゃっかり写真だけは撮った。
それは間違いなかった。
それを上回る為には、鯨を釣るしかない・・・・・。
この日一番の大物? デカ過ぎです。
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